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親ががんにかかったら

2011/7/19

【自宅療養編】第2回

朝・昼・晩、何をどうやって食べればいいか

はにわきみこ

 がんの治療で、胃を切除した人が気をつけるべきこと。それは、「食事の分量を減らして回数を増やす」ことです。胃がなくなってしまったのですから、1度に食べられる量は減っています。1日3食に加えて間食で栄養を補給します。避けるべきなのは、刺激物。熱いもの冷たいもの、辛いもの、カフェイン、アルコールが該当します。

高カロリー食を少量ずつこまめに食べる

 手術後の絶食期間が終わり、初めて回復食が出されたときは、「ご家族も立ち会ってください」と病院から要請がありました。父は食道と胃を失っています。今後、食べ方にどういう注意が必要なのか、現場でレクチャーを受けることになりました。患者が食べている横で、看護師が食べ方のコツを説明をしてくれるのです。

 私が1番のポイントだ、と感じたのは、「飲み込むときには下を向くか、横を向く」ということ。これは、誤嚥(間違って食べ物が気管に入ってしまうこと)を防ぐためです。また、食道の持つ「逆流防止」という機能がなくなっているため、食後30分は横にならず、体を起こしておくように、とも教わりました。胃をなくした人にとっても、30分の食休みは必須です。

 退院日が決まると、私たちは「栄養食事指導」の時間を作ってもらうことになりました。病院にいる間は、規則正しい時間に、適切な食事が出てきます。でも、自宅では、どのような料理を作り、どんな食べ方をしていけばいいのでしょうか?

 「栄養食事指導」では、栄養相談室で、栄養士による指導が受けられます。まずは、「少ない分量を、1日に何回にも分けて口にするように」と教えてもらいました。何しろ、食べた物を消化液と混ぜて一時的にためておく「胃袋」が今はありませんから、1度に大量に口にすることはできません。食べる量を減らすと、今度はすぐに空腹を感じます。そこで、3度の食事の合間に「カロリーが高く消化のよいものを、おやつとして摂る」ことを勧められました。

 おやつに適している食べ物は、プリン、ヨーグルト、カステラ、バームクーヘン、バナナ、リンゴなど。リンゴはすりおろすか、よく噛んで細かくしてから飲み込みます。当面は、せんべいのように硬いもの、刺激の強いものは避けます。消化管の途中に縫い合わせた傷があるわけですから。

 おやつは「いつでもすぐに食べられる」よう、ストックしておくことにしました。個別包装されているやわらかいお菓子や、バナナを常備しておけば安心です。

ポイント

・胃の切除後は食物をプールする容量が減少。1回の食事量は少なく
・少量で高カロリーなおやつをストックしておこう

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