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親ががんにかかったら

2011/6/7

【発覚&手術編】第10回

さぁ、退院!自宅療養の準備も万全に

はにわきみこ

家族間で楽しいイベントを

 父の退院は、2009年10月6日。妹は会社を休み、私も車の運転手として母を連れ、病院へ向かいました。

 父は、体力こそ回復していませんが、入院仲間に晴れ晴れとした顔であいさつをしています。やはり、自宅で過ごせるのは何よりの喜びなのです。

 退院後の週末は、体育の日を含む3連休。母は、父の代理として田舎の結婚式に出席することになっており、私は私で仕事の出張がありました。退院直後、料理も満足にできない父を1人置いて出掛けるのは余りにも心配です。様態が急変しても対処できる人がいないのですから。そこで、その間は妹が実家で父の世話をすることになりました。

 胃を取った人は、食事の仕方がこれまでとは変わります。1度に大量の食べ物をとることはタブー。消化が良く、高カロリーなものを、数時間ごとにこまめに食べるようにしなければなりません。また、父の場合、再建した食道には逆流防止機能がないため、食後30分ほど体を起こしておく必要があります。

 患者本人は「悪いところを取ったのだから、もう大丈夫」と思いたい。そのため食事のルールが無視されがちになります。家族はそれを監督し、さりげなくサポートする役割をしていきます。

 父が退院してきてから、私たちは、家族全員で顔を合わせる機会を増やすことにしました。

 父の誕生日、年末年始、母の誕生日、連休に、ひな祭り。 実家に集まることもあれば、私が暮らす埼玉の家に集まることもあります。

 みんなそろって、楽しいひと時を過ごせば、父も「元気になってよかったなあ。もっと体に気を使って、楽しいことができるようでなければ」と考えてくれるのでは、と思うのです。

 付きっきりで看病する時期が過ぎたら、定期的に顔を見せる機会を作ってフォローしていくのがよいと思います。

 連載「親ががんとわかったら」では、「発覚&手術編」として、父にがんが見付かってから手術、退院までの出来事をお伝えしてきました。今回で「発覚&手術編」は終わります。
 しかし、退院後も父のがんに向き合っていかなければなりません。退院後、自宅療養で気を付けるべきことは何か。わが家が、がん再発防止と健康維持のために行っている工夫とは何か――。今後、「自宅療養編」として、お伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに!
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