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親ががんにかかったら

2011/6/7

【発覚&手術編】第10回

さぁ、退院!自宅療養の準備も万全に

はにわきみこ

 がん患部を切除し、食道と胃を再建する大手術は、無事に成功しました。

 とはいえ、大変なのはこれから。がんがなくなったのは安心材料ですが、今後は、再建した臓器をいたわりながら、日常生活へ戻る工夫をしていなかくてはなりません。わが家の自宅療養準備について、ご説明します。

自宅療養の環境整備

 父の手術は成功しましたが、その後、縫合不全が起こりました。縫合したのは、食道の入り口と、胃の出口、再建に使った腸の3カ所です。すべてがしっかりつながらないと、水や食べ物を口から入れることができません。

 当初の治療計画では、回復食を手術後7日から開始することになっていましたが、実際は12日目からとなりました。手術の2日前から絶食していますので、食べない期間は合計14日間に及びました。食道がん、胃がんなど大手術をすると体重は10kg程度落ちるといいますが、納得できます。

 それでも、回復食が始まれば、退院は間近。実家のリフォームも、父が入院している間に無事に完了していました。床は丈夫になり、部屋と廊下の段差もなくしてあります。退院は10月上旬だったので、冬の冷えに備えて、暖房器具や電気式湯たんぽを準備しました。

 また、腹部の傷がいたむだろうと考え、病院で使っているような、電動ベッドのレンタルも手配しておきました。しかし、医師の意見は違いました。「私は、自宅には電動ベッドは必要ないと思います。布団の上げ下げも、リハビリになるのです。積極的に自分で日常的な動きをして、体力を回復していってください」とのこと。

 入院経験のある母と私は、退院後しばらくは「安静第一」だと思っていましたが、実際は逆なのです。安静にしているといつまでも“病人気分”が抜けず、元気が戻ってこないものなのですね。実際、3カ月たたないうちに、父は「もうレンタルベッドは返却する」と宣言し、畳ユニットを自ら組み立て、その上に布団を敷いて寝るようになりました。

 あわてて日常生活に戻る必要はないけれど、大事にし過ぎるのも良くないのだ、と知りました。

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