このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

新着一覧へ

親ががんにかかったら

2011/5/24

【発覚&手術編】第8回

抗がん剤投与で入院、その心得とは

はにわきみこ

 がんの治療に有効なのが「抗がん剤」。父の場合は、手術の前に2クール抗がん剤を投与して、患部を小さくすることになりました。その入院の間、どんなものを持っていったら便利だったか? 食欲がなくても食べられるものは何だったか? わが家のケースをご紹介します。

術前に2クールの抗がん剤投与

 父の抗がん剤投与は、手術の前に2クール行われることになりました。使う抗がん剤は、食道がんの患部縮小に有効な「5FU」と「シスプラチン」の2種類。事前に、消化器内科の担当医から、投与のスケジュールと、副作用の説明がありました。抗がん剤は、正常な細胞にもダメージを与えるため、副作用が起こる可能性があり、血液検査で白血球や赤血球をはじめ様々な数値をモニターしていくとのことでした。

 実は、私は抗がん剤について良いイメージを持っていませんでした。しかし、どの場所にあろうと、体内に存在するがん細胞に対して有効である、という科学的根拠がある治療法には間違いありません。

 外科手術を決意した父は、その前段階として必要な治療ならば抗がん剤治療も受け入れる、主治医の考えに従う、という表情でした。また、母は、抗がん剤治療の体験者として「投与中のつらさを軽くするアドバイスができる」と考えていたようです。

 1回目の入院は、2009年7月8日から9日間。2回目の入院は7月30日から13日間でした。1回目の投与の後、父には貧血、腎機能低下が見られたため、状態が改善されるまで待機を余儀なくされました。2回目の入院が長引いたのは、数値が良くなるのを待っていたので投与開始が遅れたためです。

面会ローテーション、友人の見舞いの対応

 この時期、家族の面会目的は「着替えを運ぶ、話し相手になる、食べられそうなものを差し入れる」こと。基本的に、母は毎日病院へ。平日に私が付き添える日は車で送迎し、土日のどこかで妹が病院にやってくる、というように、誰かしらが入れ替わり立ち替わり面会に行くようにしました。

 このとき役に立ったのが「看病ノート」。その日あったこと、服用の指示があった薬のこと、食事、父の様子などを記録し、次に面会に来るメンバーに引き継ぐのです。また、家族間で連絡を取るのには、携帯メールの同報が役立ちました。残念ながら父は操作を覚えられず、活用できませんでしたが…。

 父の友人の中には「退屈だろうから、話し相手としてお見舞いに行きたい」と言ってくださる方がいました。が、父はそれを断っていました。やつれて元気のない姿を見せたくない、副作用がつらい状態で、楽しく会話はできそうにない、というのが理由です。

 友人、知人のお見舞いは、患者本人の要望を聞いた上で、受けるか断るかを決めた方がよさそうです。患者の個性によって、また相手によって、「会いたい」「会いたくない」心境が違うのです。

 お見舞いを断った分、父は、同じ病棟に入院している男性とは、気軽に口を聞いていました。同じ立場の闘病仲間と話すことは、よい気分転換になったようです。

この記事を友達に伝える印刷用ページ