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親ががんにかかったら

2011/5/17

【発覚&手術編】第7回

お金の心配は治療費だけにあらず

はにわきみこ

 親ががんだと分かったら――。どんな治療になるのか? その治療にはいくらお金が掛かるのか? でも安心してください。公的医療保険に加入していて、標準治療を選ぶなら、治療はそれほど高額にはなりません。とはいえ、心配なのは治療費だけではありません。闘病や看病で仕事を休めば、収入が減ってしまいます。また、わが家の場合、治療よりもお金が掛かったのは、退院後を見据えて「家を住みやすい状態にする」作業に対してでした。親と離れて暮らす子の1例として、参考にしてもらえればと思います。

健康保険が適用になる「標準治療」は高くない

 会社に勤めている方は、その会社を通して健康保険に加入していることでしょう。フリーランスで働く私は、国民健康保険に加入しています。

 これら公的医療保険に加入していると、医療機関で治療を受ける際、「自己負担額」は一定の割合に押さえられています。治療そのものにかかった費用が1万円だった場合、自己負担が3割なら、自分が支払う額は3000円。残る7割は保険者(市区町村や健保組合など)から支払われます。

 がんの治療でも、標準治療(現段階で最も効果があるとされる、科学的根拠に基づいた治療)には、公的医療保険が適用になります。

 また、「高額療養費」という制度もあります。公的医療保険における制度の1つで、年齢や所得に応じて本人が支払う医療費の上限が定められています。医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額が支給されます。詳細は、厚生労働省のホームページの「高額療養費制度を利用される皆さまへ」を参照してください。

 私の父は、70歳以上だったので、自己負担が1割でした。抗がん剤投与のための入院の際の負担額は、1回目9日間が3万380円、2回目13日間が3万2300円。その後の手術を含む25日間の入院の負担額は、6万3800円。もし保険に加入していなければ、約10倍の額が必要になるわけです。日本の公的医療保険の制度は大変ありがたいものだと改めて感じました。

 このように、お金の心配をしなくてよいのは、あくまでも公的医療保険が適用になる治療の場合。父は標準治療を受けたので詳細は分からないのですが、まだ認可されていない新しい治療法や薬剤、あるいは、科学的根拠が認められていない方法は保険の適用外となり、高額な場合が多いと聞きます。治療選択の際、やはり経済的な負担は考えておかなければなりません。

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