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親ががんにかかったら

2011/5/10

【発覚&手術編】第6回

周囲への告知とマンパワー確保

はにわきみこ

 とはいえ、長期にわたるがん治療の間、ずっと私が運転手を担当するわけにもいきません。もちろん、必ずしも家族が車で送り迎えしなければならないというわけではありません。タクシーを利用することもできます。また、多くの病院では、入退院時の荷物を宅配便で送ることが可能です。

 もし可能なら、ご近所や父母の友人に協力してもらうことも検討してみましょう。1人に集中すると負担に感じることも、何人かで分担すれば「これぐらいのことなら気軽に手伝えるよ」というレベルで済む可能性がありますから。

スケジュール調整は優先順位を尊重

 仕事のスケジュールを調整できること、車の運転ができること、リフォーム手配を担当することなどから、父母の闘病サポートは、私が中心になっていました。 いくつかの仕事を断って時間を作っていた私ですが、できれば予定通り行きたい、と思う海外出張が2件ありました。

 「まずは、抗がん剤の投与が2クールあるでしょ。だったら、手術は早くても9月末以降のはず」と私たちは計算しました。すると妹から、こんな提案が。「手術の前に出張があるなら、行ってくればいいよ。抗がん剤の投与の間は、私が病院に面会に行くから」

 これはうれしい言葉でした。「父が大変な病気だから」と、すべてを諦めるつもりでしたが、家族同士で協力し合えば、「譲れないスケジュールは尊重することができるのだ」と知りました。また、「どうしてもやりたいことを、やらせてもらった。だから、今度は私ががんばる番」と思うことができました。

 自分だけが犠牲になれば済む、という発想では長続きしません。それぞれが大切にしたい、譲れないと思う事柄を尊重して、家族間でスケジュールを組むことが大切なのだと思います。

 この姿勢は、親がどんな病気であっても共通する心構えなのではないでしょうか。

はにわきみこさんの著書『親ががんだとわかったら ― 家族目線のがん治療体験記』(発行:文藝春秋 価格:本体1238円+税)は、がんナビの「書籍紹介」で掲載しています。こちらから購入することができます。

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