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親ががんにかかったら

2011/4/26

【発覚&手術編】第5回

患者を支える家族の心、癒しの工夫

はにわきみこ

 親ががんだと分かったら――。検査、診断、治療と続く時間の中で、不安を感じるのは患者本人だけではありません。患者を支える家族も同じように不安を抱え、疲れがたまっていきます。まずは、サポートする家族の元気を維持する工夫をしていきましょう。自分が元気でなければ、人を支えることはできないのですから。

女子会ランチでガス抜き

 父が食道がんだと分かってから、父母の生活は一変しました。早期発見されたとはいえ、がんは、やはり命を脅かす病気。「抗がん剤の投与の後、外科手術を受ける」と治療方針は決まりましたが、不安に思うことはたくさんあります。

 がん発覚が「急性のストレス」だとしたら、その後に続く検査や治療に対する不安感、病院通いの疲労感は「慢性のストレス」と言えるでしょう。

 そんな中、娘が特に気を配るべきなのは、患者の配偶者である、母です。

 父はこれまでに2回の入院を体験していますが、大変な素行不良ぶりで母を困らせていました。2005年には「手根幹症候群」で外科の病院に5日間。2007年には肺炎で個室に2週間入院。肺炎のときは、周囲の目を盗んでたばこを買いに行き、病院から大目玉を食らいました。母は、病院と“不良”患者の板挟みで、ストレスがたまって爆発寸前だったのです。

 当時、母がそんなに大変な精神状態になっているとは知らなかった私と妹。母が泣きながら「もう、お父さんの面倒を見るのは嫌。病人という自覚がまったくないんだもの」と電話してきたときに初めて、「娘の私達が、母をサポートしなくてはダメなんだ」と気付いた次第です。
 
 そのため、今回はまめに「女子会」を開きました。平日は休みが取りにくい妹に合わせて、「妹の職場に近い新宿で、一緒にランチを食べる会」を催しました。

 新宿のおしゃれな店に集まって、おいしいものを食べる。もちろん父の近況報告もしますが、それ以上に、お互いが顔を見せて元気な姿を確認することに意味がありました。

 やはり、女性にとって「おしゃべり」はストレス解消法。話し相手がいない孤独は、女性にとってはつらい状態なのです。「大変なのに、よく頑張っているよ」とねぎらい、「おいしい物を食べて元気出して」と励ます。それが、女性にはうれしい気配りなのだと思います。

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