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親ががんにかかったら

2011/4/19

【発覚&手術編】第4回

治療法決定の道のり〜精密検査からセカンドオピニオンまで

はにわきみこ

セカンドオピニオンを検討しよう
 さて、ここでセカンドオピニオンについて触れたいと思います。

 主治医の治療プランを聞いてみて、「他の病院の医師だったら、どのような治療を選択するかを確認してみること」を、「セカンドオピニオンを取る」といいます。がん治療は人生の一大事です。患者本人が納得して治療を受けるためにも、セカンドオピニオンを検討するのはよいことだと私は思います。ただし、どこの病院のどの医師にセカンドオピニオンを求めればよいのかが、迷うところです。

 同じ病院あるいは同系列病院の同じ診療科は、セカンドオピニオンの候補になりません。同じ治療方針であることが予想されるためです。他の病院で、別の治療法を専門にしている医師に意見を聞くことができればよいのですが、同じ病院・同系列病院であっても、他科(例えば最初に外科を受診した場合は、放射線科、内科など)の医師に意見を求めれば、異なる選択肢が生まれる可能性があります。

 父のように、主治医から切る治療を提案された場合は、切らない治療(抗がん剤治療や放射線療法など)を専門とする医師の意見を聞くことが、最も有効だと思われます。切らない治療を専門とする医師でも「この状態でしたら外科手術が妥当です」と言うのであれば、納得の上、手術に臨めるというものです。

 とはいえ、わが家の場合はセカンドオピニオンを取りませんでした。ホームドクターも外科手術が第1選択との意見でしたし、父本人が切る治療に納得していたためです。私も当初は納得していたつもりでしたが、抗がん剤治療が功を奏し患部が縮小した際、また迷いが出てきました。そこで同病院の内科医に質問しました。「この変化によって、切らない治療という選択肢を改めて考えてもよいのでしょうか」と…。内科医の答えは「放射線治療の間に胃がん進行が考えられるため、外科手術の方がよい」。明快な説明で、改めて納得した次第です。

 なおセカンドオピニオンには、公的医療保険が適用されません。費用は病院によっても異なりますが、30分で2万円前後ということが多いようです。必要なものと窓口は以下の通り。

セカンドオピニオン取得の際に必要なものと窓口

・現在診療している主治医からの診療情報提供書(紹介状)
・検査資料(X線フィルム、血液検査データ、心電図など)
・相談窓口になるのは、現在かかっている病院の「医療相談室」

 ちなみに、母の乳がんの治療の際には、乳房再建を視野に入れてセカンドオピニオンの取得を考えました。結局は、患者本人が「見た目は気にしないから、今の病院で提案された治療で行く」と決断したため、実行しませんでしたが。

 いずれにせよ、主治医の意見、セカンドオピニオンの医師の意見などを聞いて、最終的に治療法を決めるのは、患者本人。迅速に治療に取り掛かり、1日も早く回復するためには、患者本人が自分なりの意見をまとめておくことが大事です。家族はそのためのサポートをしましょう。

はにわきみこさんの著書『親ががんだとわかったら ― 家族目線のがん治療体験記』(発行:文藝春秋 価格:本体1238円+税)は、がんナビの「書籍紹介」で掲載しています。「書籍紹介」はこちらです。

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