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2010/3/9

友だちとの関係

『兄のTrevorががんになる前、僕にとって一番大切なのは3人の大親友だった。いつも彼らと出かけていて、家にいることなんてなかった。でも今はすっかり変わったんだ。僕は相変わらず友だちには会うけれど、今はTrevorともっとたくさんの時間一緒にいたいと思っている。今の僕は、兄さんがいることをとても大事なことだと思うんだ。僕の友だちは今までとまったく同じように僕と仲良くしてくれる。そう。友だちにとっては何も変わっていないんだ』--Taylor,16歳

 あなたにとって友だちは大切なもので、友だちにとってもあなたはとても大切です。以前は何でも話し合うことができた親友が、きょうだいががんになったことによって、すっかり変わってしまったように感じることもあるでしょう。そのようなときは、次のようなことを考えてみましょう。

●あなたの友だちは何を話したらいいか、わからないのかもしれません。

・あなたの友だちは、何を言ったらいいかわからなかったり、何か質問することが失礼なことのように思っていたりするのかも知れません。友だちが、きょうだいのがんのことや、あなたが今どうしているかを尋ねてこなくても優しく接しましょう。

・まずあなたが話をする必要があるかもしれません。
・こんなふうに話しかけてみましょう:
『今起きていることを話すのは難しいし、君も聞きづらいと思う。でも、何か話したいこととか聞いておきたいことはない?』

●友だちは答えにくい質問をするかもしれません。

『今何が起きているかを全部話すことは大変なことだ。もし、友だちが同じようなことになったとしたら、たぶん僕も何を話したらいいか分からないと思う。だから、電話をかけてくれたり、ちょっと遊びにきてくれる友だちのことをこれまで以上に感謝するようになったんだ』--Justin,16歳

・あなたの家族が今直面している状況を説明するのが、難しいときもあるでしょう。友だちが分かってくれるように一生懸命話したいときもあれば、まったく話したくない気分のときもあると思います。

・こんなふうに話しかけてみましょう:
『質問してくれてありがとう。医師が言うには(ここにあなた自身の情報を加えましょう)』

・話したくない気分のときは、こんなふうに言ってみましょう:
『心配してくれてありがとう。でも、そのことはもっとあとになってから話していいかな?』

●友だちには友だちの生活があります。

『いつでもみんな僕に聞いてくるんだ。「Mollyは今年中には学校に戻らないそうだね」とか、「お母さんが疲れ果てているって聞いたけど」みたいに僕に質問してくる。本当のことを話してもみんな信じてくれないし、「Mollyは歩けるの?字が書けるの?」などというばかな質問をしてくるのもいる。みんな、僕のところがどんな状況なのか知らないし、僕もどう答えたらいいか分からない。もう嫌になったよ』--John,14歳

・友だちが、もうあなたのことなど考えていないと感じるかもしれません。友だちは順調な生活をしているのに、あなたはそうではないと思うかもしれません。友だちが、他の友だちと一緒にいるのを見たり、あなた抜きで何かをしたりしているところを見るのはつらいかもしれませんが、友だちは、あなたが今直面しているような状況にはないのです。だから、彼らも関わりにくく感じているのかもしれません。

こんなふうに言ってみましょう:
『君と一緒でないと寂しいよ。僕の妹が病気になってからそっちにばかり気をとられていたけど、明日、一緒に遊ばない?』

『友だちは僕が早く “立ち直って”、僕の妹のがんがみつかる前の生活に戻って欲しいと願っていることは感じているよ。でも僕は、みんながしていることや話していることに興味がないこともあるってことを分かって欲しいんだけど。僕は心から妹と一緒にいたいと思っているんだ』 --Max,15歳

『今、兄さんの髪は全部抜けてしまっているし、すごく痩せてしまったから、私は友だちには誰も家に来てほしくないの。Timの今の様子を見られたくないわ。それに、Timの調子が悪いときに家で笑ったり遊んだりできないじゃない』--Charoline,14歳

『私の友だちはみんな素晴らしいの。みんなEmmaのことをまるで自分の本当の妹みたいに大切にしてくれているの。みんなが心配してくれてありがたいわ』-- Angie,13歳

・恥ずかしいと思う気持ち

 友だちと話しにくい場合があります。あなたのきょうだいががんだということや、家庭環境が前と変わったことを恥ずかしく思うかもしれません。そういうことを誰にも話したくないと思うかもしれませんが、家族の誰かが病気になったときは、本当は相談できる友だちが必要なのです。

・楽しむことや新しい友だちをつくること

昔からの友だち:

 いろんなことで頭が一杯であったとしても、友だちと一緒にいたり、楽しく過ごすことはできます。もし家を空けることができないならば、友だちに遊びに来てもらいましょう。リラックスできる時間を作りましょう。リラックスすることはあなたにとってよいことですし、大切なことです。

 友だちと一緒にやると楽しいことのリストを作ってみましょう。そして、それらを実行しましょう!

新しい友だち:

 今もあなたにはたくさんのことが起きています。以前からの友だちとは疎遠になったり、共通の話題が少なくなってしまっているかもしれません。でも、新しい友だちを作ればいいのです。廊下ですれ違うだけだった子が、今は挨拶をしてくれることもあります。以前の友だちと再び仲良くなることだってあります。心を開いて新しい友情を育みましょう。病院や学校のサポートグループに参加すれば、新しい友達を作ることができるでしょう。サポートグループでは、あなたと似たような経験をしている子どもたちと知り合える機会があります。

●つらい言葉に対処する

 残念なことに、意地悪なことを言う子もいます。配慮のない言葉をかけたり、事情も分からずにしゃべる子もいます。理由はどうあれ、他の子どもがあなたのことや、がん、そしてきょうだいについて冗談を言ったり、つらい言葉を投げかけたりしてくると、とても傷つくものです。

どうすればいいでしょう?

・そんな言葉は無視しましょう。
・『ああ、僕の兄弟(姉妹)はがんだよ。ちっともおかしくないさ。もし、君の兄弟(姉妹)ががんになったとしたらどんな気がする?』と言い返してもいいでしょう。
・もしいじめられたのなら、先生や校長先生、生徒指導の先生にすぐ相談に行きましょう。

(監修:東京大学大学院家族看護学分野 上別府 圭子)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals,and no such endorsement should be inferred."

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