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2009/12/8

家族の変化

●役割と責任の変化

 『母さんががんになって、僕は何もかもに腹を立てていた。なんで僕ばかりが小さい弟の面倒をみたり、掃除をしなければならないのかって、爆発したい気持ちだったけど、なんとか冷静になるようにして、母さんに僕がつらいことを話してみた。今も僕は家事の手伝いをしてるけど、弟は学校から帰ったら友達の家へ行くようになり、それで僕はサッカーにいけるようになった。母さんはすごい。僕のことを本当に分かってくれているから。』--親のがんを経験したBrandon, 15歳

 家庭環境がどのようであっても、親が病気になれば状況は変わってきます。そういったとき、ティーンがどう対処していったかをこの章で説明します。

あなたの家庭ではどうですか?
・家事の手伝いをたくさんするようになりましたか?
・親戚または友達と一緒にいる時間が増えましたか?
・一人で家にいることが多くなりましたか?
・夕食の準備や洗濯の手伝いを頼まれるようになりましたか?
・弟や妹の面倒を見ることが増えましたか?
・家であなたが必要とされるときでも、友達と遊びに行きたいですか?

 もし自分のできる範囲を超えていると思ったら、親に伝えましょう。あなたにできることをやればいいのです。

●状況が変わったら話し合う

 毎週、たとえほんの短い時間でも家族が話し合う時間を持ちましょう。話し合うことで家族のきずなが保たれます。

話し合う際のアドバイス:
今ここで、今持っているものを使い、あなたができることをせよ。―セオドア・ルーズベルト

●きょうだい

・あなたがきょうだいのなかで一番年長の場合、弟や妹が頼るのはあなたでしょう。できるだけ弟や妹を支えてあげましょう。でも、あなた自身も大変だということを伝えてもよいのです。
・あなたが年下で、お兄さんやお姉さんの支えが欲しいときは、あなたの気持ちを伝えましょう。お兄さんやお姉さんはあなたを助けることができます。でも、そのすべてに応えることはできないかもしれません。

こんなふうに言ってみましょう:
『僕は目一杯のことをやっているんだ。』
『一緒にこの困難を乗り越えるためにどうすればいいんだろう?』

●がんを患っていない方の親

・親はあなたと同じようにストレスを感じていると思ってください。
・親に叱られることもあるでしょうが、いつも親が正しいわけではありません。
・あなたが出来る範囲で手伝いましょう。

こんなふうに言ってみましょう:
『調子はどう?』
『何か手伝うことある?』

●がんを患っている方の親

・親は治療で調子が悪かったりひどく疲れていたりするときもありますし、体調がよくてあなたと一緒にいたいときもあります。
・親の体調が良くて、あなたと話したいと思っているときには、たくさん話しましょう。そして、あなたがどれだけ大切に思っているか伝えてみましょう。

こんなふうに言ってみましょう:
『大好きよ。』
『何か取ってきて欲しいものはある?』

家族や友達の輪を広げましょう。
電話に出たり、あなたの親が今どうしているかについて尋ねてくる人たちに、毎回すべてを説明するのが負担になってきていませんか?これは誰にとっても大変なことです。あなたの親が今どんなことをしているか、あなたの家族が何をして欲しいのかを他の人に頼んで伝えてもらいましょう。連絡係としては、親戚や家族付き合いをしている友人などがよいでしょう。電話網やインターネットのメーリングリストを使う人もいます。

●家族の一員としてもっと強くなる

 『両親は私のことをいつも気にかけてくれました。でも、パパが病気になってからは誰も私をかまってくれなくなりました。みんな大変なのは分かります。でも、誰も私のことを気にしてくれないのはつらかったです。だから私は両親に手紙を書いてみました。そうしたら、2人とも分かってくれた! 今はパパやママと、もっと親密になることができました。』--親のがんを経験したLisa, 15歳

 親ががんになると家族がしばらく離れ離れになることもあります。しかし家族がより強く、親密になれる方法はあります。家族ががんになったからこそ家族のきずなが深まったという人もいます。そのような人たちが試みたことは:

・相手の立場になってみて、その人がどう感じるか考えてみた。
・感情の表し方は違っても、みんなつらいのだということを理解した。ずっと泣いている人もいれば、感情を表に出さない人、また、常にユーモアで乗り越えた人もいた。
・個性の違いを尊重し、それぞれの気持ちを話し合うことを学んだ。相手の気持ちが分かるほど、お互いにもっと助け合うことができるようになった。

●他の人たちに手助けを求める

 『私はママががんになる前まで病気になったことなんてなかったわ。でも、ママが病気になってから頭痛がするようになったし、いつも胃の調子が悪くなったりして、自分が病気になったのかと思ったわ。看護師さんにそのことを話したら、彼女はストレスがあるといろいろなことを引き起こすものだと教えてくれたわ。そして、私にすばらしいアドバイスをくれたり、いつでも好きなときに相談に来ていいと言ってくれたの。少しずつだけど、気持ちが楽になってきている感じがするわ。』--親のがんを経験したKira, 15歳

 あなたも、家族も他の人の助けを必要としています。頼みにくいかもしれませんが、周囲の人たちに自分の望んでいることを伝えなくてはなりません。

両親やあなたが助力を頼める人たち:

・叔父、叔母、祖父母。
・家族付き合いをしている友人。
・近所の人。
・先生やコーチ。
・保健室や生徒指導室の先生。
・宗教団体の仲間。
・友人やその親。
・(あなたが付け加えましょう)__________________________________

その人たちが援助できること:

・食料品の買出しやおつかい。
・食事の準備。
・芝刈り。
・家まわりの雑用。
・あなたの親の相手。
・(あなたが付け加えましょう)_________________________________

その他の援助:

・学校や、練習、診察などの送迎。
・家事の手伝い。
・あなたを家に招待してくれる、または週末に一緒に外出する。
・あなたの話を聞いてもらう。
・(あなたが付け加えましょう)_________________________________

両親との関係
あなたの親は、あなたに同世代の子供よりも責任を持つことを求めるかもしれません。最初は嫌かもしれませんが、前にも書いたように経験から学び、両親のあなたへの信頼に感謝するようになるでしょう。「サポートを見つける」の章で、あなたの両親とうまく話すためのヒントを見つけてください。

(監修:東京大学大学院家族看護学分野 上別府 圭子)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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