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2009/11/24

最期を知らせる徴候

 ある種の徴候や症状が表れると、患者の死期が近づいたことが分かります。どのような徴候があるのか、またどのように対処すればよいのかを以下に挙げておきます。ただ、全ての患者にこれらの徴候が表れるわけではありませんし、大切な人にいずれかの徴候が表れたからといって、必ずしも死期が近づいているというわけでもありません。今後、どのようなことが起こりうるか、医療チームの人がより詳しく教えてくれるでしょう。

眠気、寝ている時間が長くなり(日中も)、呼びかけに対し反応が乏しくなる。:あなたや家族がお見舞いに行ったり、何かを計画したりするのは、大切な人の意識がはっきりしているときにするとよいでしょう。患者に直接話しかけ、たとえ何も反応がなくても、患者が聞こえているように話すことが大切です。患者の多くは、話すことができなくても、話していることは分かります。反応しないからといって、患者の身体を揺さぶったりしてはいけません。

時間やどこにいるか、人が誰か分かりにくくなる。:患者の様子が落ち着かなくなり、その場にいない人が見えたり、違う場所にいると主張するかもしれません。あるいはもう亡くなった家族や大切な人たちの姿が見え、その人の声を聞いたり話しかけたりするかもしれません。寝具や自分の服を引っ張ることもあります。そんな時には、今はいつで、誰がそばにいるかを優しく教えてあげましょう。落ち着いて、患者を安心させてあげてください。大切な人に、見えているものが現実ではないと納得させる必要などないのです。

口数がとても少なくなり、問いかけへの反応が遅くなる。:大切な人に直接話しかけましょう。あなたがそばにいることを知らせるようにします。本人は意識もあり、あなたの声も聞こえているけれど、反応できないだけなのもかもしれません。専門家の中には、そのまま休んでいて構わないことを伝えてあげるのが患者のためになると言う人もいます。

食べたり飲んだりしたくなくなる。:食事や飲水は、患者の意思に任せるようにしましょう。飲み込むことができるのなら、氷のかけら、水、ジュースなどは清涼感があってよいでしょう。リップクリームを使うと、口や唇の乾燥を防げます。

排尿、排便がコントロールできなくなる。:こまめに清拭し、ムレないようにして、できるだけ不快感のないようにしてあげましょう。ベッドに使い捨てパッドを敷いておいて、汚れたら取り替えましょう。

尿の色が濃く、少なくなる。:医療チームの人に尿道カテーテルをつけたほうがいいのか尋ねましょう。必要な場合は、使い方を教えてくれるでしょう。

肌を触ると冷たく、白みがかっている。:毛布で温めてあげるのは良いですが、電気毛布や加温パッドなどはやけどを起こすことがあるので、使ってはいけません。肌が冷たくても、患者自身はおそらく寒さを感じていないので大丈夫です。

ゼーゼーする呼吸音。:こういった喘鳴音は、大きいなと感じたり、不規則で浅い呼吸と感じる場合もあるでしょう。また、呼吸が早くなったかと思うと遅くなることもあるでしょう。そんな時は、身体を横に向けて、頭と背中のところの両方に枕を置いてみてください。呼吸時にこのような雑音がすると心配になるでしょうが、患者自身に不快感はないものです。酸素を追加するのもよいでしょう。飲み込むことができるのなら、氷のかけらを口に含ませるのも有効です。低温ミスト式の加湿器も役立ちます。

光を避ける。:部屋に柔らかい間接照明をつけておくとよいでしょう。

疼痛管理が難しくなる。:鎮痛薬は必ず主治医の処方通りに使い続けなければなりません。今の用量では効かないようなら、主治医にそう伝えましょう。また、医療チームに相談しながら、痛みを和らげるマッサージやリラクゼーション法などを検討することもできます。

(監修:聖隷三方原病院緩和支持治療科 森田 達也)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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