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2009/10/6

医療チームとの協力−痛みがあれば相談しましょう

 『患者はすべてを知りたいと思っているのに、介護をしているご家族のほうは患者にすべてを知らせて欲しくないという場合も多く、医師としてはつらく困惑することがあります。しかし実際、患者は自分の身体のことを分かっていて、状況をきちんと理解しています。だから時々、患者も家族も本当のことを知っているのに、お互いを気遣ってその部分には触れないようにしていると感じることがあります。』--臨床腫瘍医のNicole

 介護をしていると、大切な人が痛みに苦しんでいるのを目の当たりにし、心を痛めることも多くあります。痛みをうまく和らげられれば、楽しく過ごせる可能性も出てきます。しかし、痛みに気をとられている場合は、ぼんやりとしたり、不眠だったり、以前は楽しく取り組んでいたことに集中できないなど、患者の様子がどこか違うと感じるかもしれません。

 痛みや苦痛を我慢する必要はありません。がんの治療にはひどい痛みがつきものと思い込んでいる人もいますが、それは間違いです。痛みは治療の間もずっとコントロールすることができます。痛みやその他の症状について、医療チームに定期的に相談することが大切です。スタッフの中に疼痛の専門家がいるかどうかを尋ねてもよいでしょう。

 医療チームは定期的に痛みの程度を尋ねてくれますが、どんな痛みでもはっきり伝えることは、あなたと本人にしかできません。痛みを訴えたら不満を言っているように思われないか、またがんが進行していると指摘されないか不安で、痛みのことを医療チームに伝えたがらない人もいますし、痛みは受け入れるしかないものと思っている人もいます。痛みに慣れすぎてしまうと、痛みのない生活を思い出せなくなることさえあるのです。

 こういう時こそ、本人にはっきりと口に出して言うように促すことが大切であり、できない場合にはあなたが代わりに伝えてあげましょう。痛みのことや、それによって日常生活がどれだけ妨げられているかを、医師にありのまま話してください。処方された鎮痛剤の効果を実感できるようになるまで、何度も話し合う必要があるかもしれません。介護者の中には、薬が多過ぎることにならないか不安を覚える人もいます。そのようなことはまずありませんが、何か不安や心配事があるときは、必ず医師に相談しましょう。

 大切な人が可能な限り痛みから解放されるには、医療チームと話し合うことが必要です。話し合いには、緩和ケアの担当者に必ず加わってもらいましょう。痛みを和らげてくれる薬にはいろいろな種類があります。服用しても効果がなかったり、不快な副作用がある場合は、処方を調整したり、種類を変えることもできます。

 もし必要であれば、神経ブロックなど、より強い疼痛緩和の方法があるのかどうかや、鎮痛剤の用量を増やしたりすることを、ためらわずに医師に相談してみましょう。がん患者では医療用麻薬に依存症となることほとんどありません。むしろ、鎮痛剤のおかげで、患者が痛みのない生活を送れるのです。

●患者の食事
 患者に食事を勧めてもかまいませんが、無理に食べさせようとしないでください。たくさん食べれば、それだけ元気になると考えがちですが、がんが進行すると食欲が低下し、身体が以前ほど食べ物を必要としなくなります。また、1日3回ではなく、少量ずつ頻回にとるほうがいいという人もいます。
 食事の世話は、大切な人の介護だと感じるかもしれませんが、無理に食べさせないことは大事です。患者の体内では多くの変化が起きており、空腹かどうかは本人が判断することです。身体のためにどうすべきか、本人が分かっているものとして任せましょう。十分に栄養がとれていないのではないかと心配なときは、医師や看護師に相談してみましょう。

(監修:聖隷三方原病院緩和支持治療科 森田 達也)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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