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2009/9/29

進行がんを生きる患者を支える−ホスピスケア

 『ホスピスの看護師さんには、どんなに感謝しても足りません。まだ、四六時中お世話になるほどではないのですが、困ったときには必ず来てくれるのです。大丈夫かと様子を見に来てくれたり、電話をくれたりと、担当の看護師さんのおかげで本当に安心できます。』--介護経験者のGayle

 あなたも患者本人も、これ以上、抗がん剤治療を受けても効果がないと感じるなら、ホスピスケアも一つの選択肢となります。ホスピスケアを選んだからといって、それはあきらめるという意味ではありません。これからは治療目標が変わるということなのです。ホスピスケアを選択することは、希望を捨てることではなく、今までと異なることを望むようになるという意味です。

 充実した日々を過ごしてもらえるように、患者をがんの痛みから解放し、できる限り症状が無くなるように努めるのがホスピスの目的です。ホスピスの医師、看護師、ソーシャルワーカー、ボランティアは専門的な教育を受けており、患者の医学的な症状に対処するだけでなく、患者や家族を社会的、そして精神的に支えることに力を尽くしてくれます。

 ホスピスが数週間以上にわたって受け入れを行っていることはあまり知られていないため、介護者の多くはホスピスについて早くからは検討しなかったと言います。しかし後にホスピスでの熟練したスタッフによる温かいケアを経験すると、もっと前から利用していたらよかったと感じるようです。多くの場合、症状を和らげることで、生活の質(QOL)が向上するだけではなく、長生きできることにもつながるのです。これから利用しようと考えているホスピスでは、どんな治療やサービスがあるのか確認しておきましょう。また、患者が加入している医療保険会社にも補償内容を問い合わせましょう。(※編集部注釈:日本ではホスピスケアの費用も公的医療保険の対象に含まれます)

 がんの種類と進行度からみて、平均して余命が約6カ月以内であると記載した文章に主治医が署名することで、ホスピスケアの対象者となるのが通例です(※監修者注釈:日本ではホスピスは在宅ホスピスと緩和ケア病棟があり、後者の対象者は、「主に苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍及び後天性免疫不全症候群の患者」となっています。すなわち、日本では余命は入院基準には入っていません)。患者は、ホスピスケアが適しているかどうかについて定期的に検討されます。ホスピスのサービスには以下のようなものがあります。
・医師の診療を受けること。(主治医に引き続き診てもらえる場合もあります。)
・看護師のケアを受けること。
・医療機器や機材。
・がんによる症状や痛みのコントロールのための医薬品。
・短期入院治療。
・家事代行サービスや在宅看護助手サービス。
・介護者のための一時休養(レスパイト)サービス。
・カウンセリング。
・社会福祉サービス。
・精神的な苦悩に対するケア(スピリチュアルケア)。
・悲嘆カウンセリング(グリーフ・カウンセリング)やサポート。
・ボランティアサービス。
(監修:聖隷三方原病院緩和支持治療科 森田 達也)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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