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2009/8/25

治療後の医療ケアをサポートする−治療後に注意すべき副作用

 患者が治療の副作用を克服するのに時間がかかることもあります。治療の種類や全般的な健康状態により、回復の仕方は異なります。大切な人が、いら立っていたり、戸惑っていたり、怒っているようなら、治療中に発現した副作用が、いまだに続いているのかもしれないということを理解してあげてください。以下は治療後に報告される最も一般的な副作用です。

倦怠感:治療後の疲労感や倦怠感は、治療が終了した後の1年目に報告される最も一般的な副作用の一つです。この種の倦怠感は、休息や睡眠をとっても解消されません。時間と共に倦怠感が消える人もいれば、何年も続くという人もいます。

痛み:放射線照射を受けた部位の皮膚が過敏になったり、神経の障害により手足に痛みやしびれを感じたり、失った手足や乳房に痛みを感じることもあります。

記憶障害:治療中および治療後に記憶力や集中力の問題が生じることがあります。これらは治らない場合もあります。高齢の患者の場合、記憶力や集中力の問題が加齢によるものなのかどうなのか見分けるのは難しいかもしれません。いずれの場合にしろ、治療前と比べると集中力が落ちたと感じる人はいます。

リンパ浮腫:組織液の貯留が原因で浮腫が発生することがあります。それは時に強い痛みを伴うこともあります。リンパ浮腫は一過性の場合もあれば、治療後何カ月または何年も経ってから発症する場合もあります。虫刺されや軽い怪我、日焼けなどがきっかけとなって発症することもあります。

口腔または歯の問題:口腔内の乾燥、虫歯、味覚の変化、口腔内および歯茎の痛み、感染症、顎のこわばり、顎骨の変化などといった疾患の他に、嚥下障害(飲み下せないこと)を訴える人もいます。これらの障害のなかには、治療後消えるものもあれば、長期間続くもの、もしくは一生続くものもあります。治療後何カ月または何年も経ってから発症するケースもあります。

体重の変化:食欲不振による体重の減少、または体重増加に悩む患者もいます。体重増加の場合は、残念ながら通常の減量法では効果がないかもしれません。

排便および排尿障害:治療や手術により、腸や膀胱の機能に問題が生じる場合があります。全くコントロールできなくなる人もいれば、ある程度のコントロールはできるが、トイレに何度も駆け込まなくてはならなくなる人もいます。これらの障害は非常につらいもので、患者は恥ずかしさを感じていることが多く、公共の場に出かけることに不安を感じたりします。

更年期症状:月経が毎月こなくなる、または完全に月経が止まってしまう女性もいます。若い女性の場合、月経が再開することもありますが、閉経してしまう女性もいます。更年期症状の一般的な徴候として、月経周期の変化、ホットフラッシュ、膣および膀胱の障害、セックスへの無関心、倦怠感および睡眠障害などがあります。その他、記憶の問題、気分の変わりやすさ、抑うつおよびいらいら感などもあります。

性的問題:身体的な性的障害はがん治療による身体の変化や鎮痛剤の影響が原因で引き起されることがあります。また、性的な障害は、抑うつや罪悪感、身体イメージの変化およびストレスが原因で生じる場合もあります。治療により変わってしまった自身の身体イメージに苦しんだり、疲労や痛みのためセックスへの関心を失う人もいます。中には、生殖器の変化により以前のようにセックスができなくなる人もいます。性に関するそれ以外の主な問題として、更年期症状や不妊があります。

 これらはみな注意すべき一般的な副作用です。大切な人がこれらの副作用のいずれかに苦しんでいたら、副作用を軽減する方法を医師に相談するようすすめてみてください。治療による副作用についての詳細は、NCIパンフレット『Facing Forward:(前を向いて):Life After Cancer Treatment(がん治療後の生活)』を参照してください。次のウェブサイトhttp://www.cancer.gov/(英語)からダウンロードすることもできますし、または米国内からフリーダイヤル(1-800-4-226237)を利用し、NCIのがん情報サービスに注文することもできます。

(監修:名古屋市立大学医学部 明智 龍男)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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