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2009/8/4

「新たな日常」を迎えて

 『誰かの世話をしていると毎日がとても忙しくなります。私の場合、忙しくしていることで、毎日とてもやりがいを感じることができていました。だから、介護を終えて、虚無感を覚えたのかもしれません。』--介護経験者のJoanne

 がん治療の終了は、多くの人にとって喜ばしいことです。ほとんどの人が、がんの経験を忘れて、置き去りにしてきた自分の生活を取り戻し、以前の日常生活や活動に復帰しようと意欲的になります。

●これから何をすればいいのでしょうか?
 治療が終了した後の介護者の反応で一番多いものが、『これから私は何をすればいいのか?』と自問することです。自分は以前ほど必要とされていないのではないかと思ったり、喪失感を味わう人もいます。多くの介護者は、いかにして『新たな日常』に慣れていくのかを考える必要があります。

 この時期、患者も介護者も各自のペースで新たな日常に慣れようとしていることを忘れないでください。すぐに以前の日常生活を再開できる人もいれば、時間がかかる人もいます。がんになる前の生活を取り戻さなくてはならないというプレッシャーを感じるかもしれませんが、人によっては、この時期はまだ気持ちが安定しない時期であることを念頭においてください。

 あなたの大切な人には、自分に起きたことを受け入れるための時間が必要です。いまだに治療による副作用と闘い、あらゆる変化に適応しようと頑張っているかもしれません。本人にとっての「新たな日常」とは何かを見詰め直すことが必要になります。元の普通の生活に戻るといっても、それが以前とは多少違った生活になるでしょうし、このことは介護者であるあなた自身にも言えることです。じっくりと時間をかけることと、以前の慣れ親しんだ生活の殻を破り、少し違った新たな生活をあるがままに受け入れることで、これからの日常に適応していけるはずです。

 治療の間、あなたは介護者として多くの役割を受け持ってきたことでしょう。さまざまな意志決定があなたに一任されていたかもしれません。あなたの大切な人は、治療を乗り越えることに専念していたため、さまざまな物事を決定していくことについては任せきりにせざるを得なかった場合もあるでしょう。治療が終わったときに、介護者は、しばしば戸惑いを感じるものです。『これからどのように大切な人のサポートをしていけばいいのか?』『仕事に戻るべきか、家にいるべきか?』『いつになったら、本人が以前の役割や責任を引き受けられるようになるのか?』、これらの答えは人それぞれによって異なります。むやみに焦ることなく、時間をかけながら、一つひとつに対処し、前進していきましょう。

●サバイバーシップの定義
 がんサバイバーとは、がんと診断された日から、その後の人生をがんと向き合って生き抜く人のことでます。そして、サバイバーシップには、がんサバイバーと共にがんを乗り越えてきた家族や友人および介護者も含まれます。「サバイバー」という言葉には、多くの人々にとって、単なる病という概念を越えて人生に取り組む姿勢を連想させる響きがこめられています。

(監修:名古屋市立大学医学部 明智 龍男)


"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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