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2009/5/26

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 『子どもの時期は一度しかありません。そうして、それは子どもの発達にいちばん大切な時期です。あなたが病気であることを障害とはせず、むしろ、あなたの力強いメッセージや愛情を伝えるための礎とし、あなたが子どもたちをもっと理解して、また、子どもたちもあなたを信じ、さらに強くあなたを愛してくれるようになる格好の機会にしましょう。事実を愛と希望に満ちて伝えることができれば、現実を勇気を持って受け入れられるように、子どもたちを導くことができます。』--医師のWendy Harpham(When A Parent Has Cancer: A Guide to Caring For Your Children.,1997,New York, NY; HarperCollins Publishers Inc., より許諾を得て引用)

 子どもは、生後18カ月くらいになると、自分のまわりの世界を理解しはじめます。子どもたちに対して、誠意を持って接し、家族ががんであることを説明することが大切です。専門家は、何も伝えずに子どもたちが最悪のことを想像するままにしておくよりも、がんについてきちんと真実を伝えるほうがずっとよいと言います。

 日々のストレスや恐れは、子どもたちにどう接するかに影響するでしょう。あなたは、子どもたちのために時間をとりたいという気持ちと、患者の世話にも時間が必要であるという気持ちの板ばさみになるかもしれません。だからこそ、子どもたちの気持ちを分かろうとするのと同じく、あなたがどういう気持ちでいるのかを子どもたちに知ってもらうことはいいことです。いずれにせよ、あなたは子どもたちが考えていることを理解しているつもりになってはいけません。子どもたちがどう反応するかさえ、あなたには予想することはできないのですから。

 この章には子どもたちが家族のがんと向き合うためのヒントが書かれています。

●話を切り出す

 家族によっては、深刻な話題を切り出すことが非常に難しい場合もあります。しかし、話しにくい問題であるほど、話し合わなければもっと深刻なことになってしまうでしょう。以下に、家族のがんについて、どんな年齢の子どもたちにも話しておいたほうがいいと思われることをいくつかあげます。

●がんについて

 『あなたがしたこと、考えたこと、言ったことのせいでがんになったわけではありません。』

 『あなたに、お母さんを治す責任はありません。でも、お医者さんがお母さんの治療をしている間、お母さんが快適に過ごせるように、あなたにもできることがあります。』

 『他の人からがんがうつることはありません。』

 『家族の誰かががんになったからといって、今も将来も、他の誰かががんになるということではありません。もちろん、あなたも。』

●がんへの対処方法

 『がんに向き合っていく上で、動揺したり、怒ったり、怖がったり、悲しんだりすることはいけないことではありません。あなたはあらゆる感情を経験するでしょう。そして、時には幸せも感じるでしょう。こういった気持ちはすべてあなたにとってあるべき感情です。』

 『どんなことが起ころうと、あなたをいつも大切にします。』

 『まわりの人たちが、あなたや私たち家族のことを気にして、いつもと違った振る舞いをするかもしれません。』

●いつもオープンなコミュニケーションを心がけましょう

 ごく幼い子どもたちにがんの影響について話をすることは容易ではないかもしれません。子どもたちに、がんになった人の絵を描いてもらったり、人形を患者にみたてて人形遊びをさせたりしてもよいでしょう。年齢が上の子どもたちは、もっと別の方法で自分たちの気持ちを表現させることができるでしょう。

 小さな子どもは同じ質問を何度も何度も繰り返すものです。それは自然なことであり、その都度穏やかに答えてあげる必要があります。10代の子供の場合は、難しい質問や、答えに窮するような質問をしてくるかもしれませんが、誠実に対応しましょう。こういった問題を考えていくことが、子どもたちの成長プロセスでもあることを忘れないでください。

(監修:埼玉医科大学国際医療センター 大西 秀樹)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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