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2009/4/7

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 『何も予想がつかないし、もう精神的に疲れ果ててしまいます。ほんのひととき状況が好転したかと思えば、2時間後には、どう対処したらいいか分からないようなことが起こっているのです。』--介護経験者のDavid

 あなたは大切な人の介護をするなかで、さまざまな感情に対面することでしょう。こういった感情はとても強いものであり、また、患者の治療が進むなかで起伏も生じます。この感情の起伏を、ジェットコースターに例える介護者は多いものです。悲しみや怖れ、怒りや心配といった感情を持つかもしれませんが、このような感情に反応するのに正しい方法や間違った方法というものはありません。

 以下に多くの介護者が感じる、代表的な感情を挙げています。それらはあなたが今抱いている感情かもしれませんし、ほとんど感じていないものかもしれません。また、別の時に感じるかもしれませんし、強く感じるときや弱く感じる日もあるでしょう。あなたが感じているような感情を他の介護者も同じように感じていると知ることは、役に立つかもしれません。さまざまな感情があって当然だということを理解することが、感情に向き合うための第一歩です。自分自身のさまざまな感情を受け止め、整理するための時間をとりましょう。

 怒り--介護者が、自分自身や家族、患者などに怒りを覚えることは、普通のことだと言われます。しばしば怒りは怖れやパニック、心配といった表現し難い感情から生まれます。こういった感情を他の人にぶつけることは可能な限り避けましょう。怒りというものは、きちんと処理すれば健全な感情にもなります。怒りの感情は、あなたが行動したり、もっといろんなことを知ったり、あなたの生活を前向きに変える原動力にもなります。でも、もし怒りが継続し、周囲にいつもあたり続けるようならば、カウンセラーやメンタルヘルスの専門家に相談してみましょう。

 苦悩--あなたは、大切な人の健康やがんになる前に一緒に過ごしていた日々の生活といった一番大切にしてきたものを失ったことを嘆き悲しんでいるかもしれません。こういったことを悲しむことを、自分自身に許してあげてください。変化を受け入れて、その変化に対応するには時間が必要です。

 罪悪感--介護者は、罪の意識を感じることがよくあります。自分が十分に介護していないのではないかとか、仕事のためや、離れて住んでいるために、なかなか世話ができないことを気に病むかもしれません。また場合によれば、あなた自身が健康であることすら罪悪感を感じるかもしれません。陽気に明るく振舞うことができずに気がとがめる場合もあるでしょう。でも、それでいいのです。落ち込んでしまうのに十分な理由をあなたは持っていますし、落ち込んでいることを隠すことは、自分の状況を理解してもらうことの妨げにもなってしまいます。

 不安や抑うつ--不安とは過度に心配したり、リラックスできなかったり、緊張したり、パニック症状が出たりする状態のことをいいます。支払いをどうしようとか、どんなことで家族が影響を受けるだろうかとか、そしてもちろん、患者が治療に耐えて治るだろうかというようなことを気に病む人が多いのです。抑うつでは1〜2週間以上も悲しい気持ちが続きます。もしこういった症状のためにあなたが通常の生活を送りにくくなってきたならば医師に相談してください。誰にも頼らずに耐えている必要はありません。この大変な時期にあなたの症状を楽にすることができるでしょう。

 希望と絶望--大切な人ががんの治療を受けていると、程度はさまざまでも、希望や絶望を感じることでしょう。そして、あなたの希望も、治療の過程によって変わってくるかもしれません。何をおいても望むことは病気が治ることでしょう。安らぎや平穏、受容、そして喜びなどといったものを希望する場合もあるかもしれません。自分では絶望感をどうすることもできないと感じた場合には、心を許せる家族や友達、医療者、宗教家や精神指導者のような人たちに相談するといいでしょう。

 孤独--あなたの周りにたくさんの人がいても、介護をしていると孤独を感じる場合があります。誰もあなたのしていることを分ってくれないと感じるかもしれませんし、今までしていたことをする時間が無くなったり、他の人に会うことも少なくなったと孤独に思うこともあるかもしれません。どんなときであっても、あなたは一人ではありません。介護をしている他の人たちも同じような気持ちを抱えています。

 『あなたは無力感を感じることでしょう。どうやって患者を助けてあげたらいいのか分からないときがあるからです。痛みをとってあげることもできないし、イライラを吹き飛ばしてあげることもできない。あなたにできることは、ただ寄り添っているだけで、他に何もできないという無力感にさいなまれてしまうのです。』--介護経験者のCecile

(監修:埼玉医科大学国際医療センター 大西 秀樹)

"The U.S. National Cancer Institute dose not currently endorse any foreign-language translations of NCI information by other organizations or individuals, and no such endorsement should be inferred."

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