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2010/12/14

疲労・全身倦怠(4)

精神的能力に関する要因

 注意力の持続時間の減少や理解および思考の障害はしばしば疲労を伴います。注意力の問題はがんの治療中および治療後によくみられます。注意力は休息を促す行為によって回復させることが可能です。睡眠もまた注意力の問題を軽減するのに不可欠となりますが、必ずしもそれだけで十分とはいえません。

睡眠障害と不活動

 睡眠の中断、不良な睡眠習慣、夜間の不眠、昼間の過眠、日中の活動量の減少などによって、がんに関連した疲労が悪化する場合があります。昼間の活動量が少なく夜中に何度も目が覚める患者さんでは、がんに関連した疲労がより強くなります。

医薬品

 化学療法に使用されるもの以外の薬でも疲労の原因となる場合があります。がん関連疼痛の治療に使用されるオピオイド薬は、個人差はあるものの、しばしば眠気を引き起こします。さらに三環系抗うつ薬や抗ヒスタミン薬などの他の種類の薬でも、副作用として眠気を引き起こすことがあります。複数の医薬品を服用することによって疲労症状が悪化する場合もあります。

評価

 疲労の原因と最適な治療方法を割り出すためには、患者さんの疲労のパターンと、疲労の原因となっている要因の全てを明らかにしなければなりません。以下のような因子が考慮される必要があります。

◎疲労がいつどのように始まるか、どのくらい長引くか、その重症度、ならびに疲労の悪化や軽快に影響する全ての因子を含めた、疲労のパターン
◎疾患の種類と程度、治療に関連する症状や副作用の種類と程度
◎治療歴
◎現在使用中の医薬品
◎睡眠や休息のパターン、リラクゼーションの習慣
◎食習慣と食欲または体重の変化
◎日常生活活動と生活様式に及ぼす疲労の影響
◎うつ病の評価を含む心理的側面
◎歩行、姿勢、および関節の動きの評価を含んだ徹底的な身体診察
◎勧められた治療法に患者さんがどれだけ従えるか
◎職務を遂行する能力
◎経済的な余力
◎その他の因子(例えば、貧血、呼吸困難、筋力の衰え)

 根底にあって疲労に寄与している要因を評価し、可能であればそれを治療することが必要になります。そうした要因としては、貧血、うつ病、不安、痛み、脱水、栄養の欠乏、鎮静薬の使用、耐え難い副作用を伴う治療などが挙げられます。疲労を感じる場合、患者さんはそのことを医師に報告して、疲労の根底にある原因や治療の副作用についての情報を求めるべきです。

貧血の評価

 貧血には様々な種類があります。生じている可能性のある貧血の種類と程度を明らかにするために、病歴聴取と身体診察、それに血液検査が行われます。がんの患者さんにおいては、いくつかの原因が考えられます。

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