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2010/11/16

性的能力(セクシャリティー)および生殖の問題(7)

生殖能力の問題

 放射線療法や化学療法による治療は、一時的または永続的な不妊症の原因となる場合があります。こうした副作用には、患者さんの性別、治療時の年齢、放射線療法や化学療法の種類、放射線療法での照射量や化学療法での用量、単一の治療法か複数の治療法を組み合わせたものか、治療からの経過時間などの、多数の要因が関与しています。

 がんやその治療が不妊症や性機能障害の原因となっている可能性がある場合には、この可能性について患者さんが知って理解するためにあらゆる努力がなされなければなりません。しかし患者さんがまだ子供の場合は、これが難しくなることがあります。不妊症や性的能力(セクシャリティー)の問題を理解するには子どもがまだ幼すぎる場合もあれば、両親がこうした問題を子供には伏せておく選択をする場合もあります。

■化学療法

 化学療法を受けている患者さんでは、年齢が重要な因子となり、また化学療法を終了してからの期間が長くなるほど生殖能力は回復していきます。化学療法で使われる薬のうち生殖能力に影響を及ぼすことが分かっているものには、ブスルファン、メルファラン、シクロホスファミド、シスプラチン、クロラムブシル、ムスチン、カルムスチン、ロムスチン、ビンブラスチン、シタラビン、プロカルバジンなどがあります。

■放射線

 腹部または骨盤部への放射線療法を受けている男性および女性にとっては、精巣や卵巣に到達する放射線の量が重要な因子となります。40歳以上の女性では、少ない照射量でも不妊症となる場合があります。最近開発された放射線療法を用いたり、あるいは鉛製のカバーで精巣を保護したりすることで、生殖能力を保護することが可能になっています。女性の場合は、放射線の照射範囲から卵巣を移動させる手術を行うことによって、卵巣を保護することができます

■生殖能力の問題への対処法

 がん治療が自身の生殖能力に及ぼす影響を心配している患者さんには、治療の前に担当の医師と話し合いの場をもつことが重要となります。担当の医師は、利用できる選択肢について話し合って患者さんとそのパートナーの意思決定を手助けすることができる、カウンセラーや不妊治療の専門医を紹介することができます。がん治療の開始前に精子や卵子、あるいは卵巣組織を凍結保存しておくという手段も、選択肢の1つとなります。

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