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2010/11/2

性的能力(セクシャリティー)および生殖の問題(5)

がんの患者さんの性機能の評価

 性機能は、生活の質の中に組み込まれる重要な因子です。患者さんが性機能に関する問題や心配事について担当の医師と話し合うことが重要になります。ただし医師によっては、性的な問題を話し合うための適切な訓練を受けていない場合もあります。そうした場合は、他の情報源について尋ねるか、性的な問題を遠慮なく話し合える医療専門家への紹介を依頼すべきでしょう。

■性機能に影響を及ぼす一般的な因子

 起こりうる性的問題が特定されると、医療従事者は次に患者さんまたは患者さんとそのパートナーを対象に入念な面接を行います。患者さんは現在および過去の性機能について、以下のような質問を受けます。

◎どのくらいの頻度で自分から性行為を行いたいと感じるか
◎性行為を楽しんでいるか
◎性的に興奮することはあるか(男性では、勃起してそれを維持することができるか、女性では、膣が開いて濡れた状態となるか)
◎性交時にオルガズムを達成できるか。どのような刺激でオルガズムに達するか(例えば、自分で触る、バイブレーターの使用、シャワーマッサージ、パートナーからの愛撫、口腔での刺激、性交)
◎性交時に痛みはないか。どこに痛みを感じるか。どのような痛みを感じるか。どのような性行為で痛みを生じるか。その行為によって痛みを生じるのは毎回のことか。痛みを感じる時間はどのくらいか
◎性的問題が起き始めたのはいつからか。がんと診断された頃からか、あるいはがんの治療を受けていた頃からか
◎医薬品を服用していないか。性的問題が起き始めた頃に、新しい薬を飲み始めたり、医師が薬の用量を変えたりしなかったか
◎がんと診断される前の自身の性機能はどのようなものであったか。がんと診断される前から性的問題がなかったか

■性的能力(セクシャリティー)の心理社会的側面

 患者さんは、パートナーがいるかどうかに関係なく、性的能力(セクシャリティー)や交際関係の重要性について質問されることがあります。パートナーのいる患者さんの場合は、がんと診断されるまでのその関係の継続期間と安定性について質問されます。また、がんと診断された際のパートナーの反応について、また治療によってパートナーが受けた影響に関して何か気になることがないかなどが尋ねられます。患者さんとそのパートナーが、性的問題や交際関係における心配事や恐れについて、安心して話のできる医療従事者と話し合いの場をもつことが重要となります。

■性的能力(セクシャリティー)の医学的側面

 性機能に影響を及ぼす病気は多岐にわたることから、患者さんは現在および過去の病歴を尋ねられることがあります。処方箋薬や市販薬のほかにも、喫煙や多量の飲酒などの生活習慣上の危険因子が性機能に影響してくることもあります。患者さんには性的問題を特定するためのアンケートに答えてもらい、さらに様々な身体診察、血液検査、超音波検査、夜間の勃起の測定、ホルモン検査を受けてもらうことがあります。

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