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2010/8/17

喪失、悲嘆、死別(2)

命に関わる病気の各段階

 命に関わる病気に他の人々がどう対処しているのかを知っておくことは、患者さんとその家族が病気に対処する準備を整えることの助けとなります。命に関わる病気の体験は、以下の4つの段階に分けられるといわれています。

◎診断前の段階
◎急性期
◎慢性期
◎回復または死

 命に関わる病気の診断前の段階とは、診断を受ける少し前の、本人が病気になったかもしれないと気づく時期のことです。この段階は、通常すぐに終わってしまうものではなく、身体診察や様々な検査を受けている間中続き、さらに診断を告げられる瞬間まで継続します。

 急性期とは、診断時に生じる、診断結果の理解と治療に関する決断を否応なしに迫られる時期のことです。

 慢性期とは、診断を受けてから治療の結果が分かるまでの期間のことです。この時期には、患者さんは生活上の必要な事柄への対処を試みつつ、それと同時に治療を受け、その副作用にも対処していきます。以前は、がんと診断されてから死に至るまでの期間が数カ月しかないといった場合が通常で、また患者さんの多くがこの時期を病院内で過ごしたものでした。しかし現在では、がんの診断後も何年間も生きることが可能となっています。

 回復期に入ると、人はがんによって生じた精神的影響や社会的影響、身体的影響、宗教的影響、経済的影響などに対処していきます。

 命に関わる病気の終末期とは、死が迫ってきた時期のことです。この時期に入ると、治癒や延命から快適性の向上と痛みの緩和へと、ケアの焦点が移り変わります。またこの時期には、宗教的な配慮が重要視されることが多くなります。

死への道のり

 臨死状態の患者さんが死を迎えるまでの道のりは、その長さも内容も人それぞれです。死に至る原因が異なれば、死への道のりもまた異なってきます。

 長くゆっくりと、ときには数年間かけて死に至る道のりもあれば、病気の慢性期が(たとえあったとしても)短い場合には、瞬く間に死に至る場合もあります(例えば、交通事故の後)。回復と悪化を繰り返す患者さん(例えば、AIDS[エイズ]の患者さんや白血病の患者さん)の場合のように、起伏の多い道のりもあります。また、長くゆっくりと健康が損なわれた後に一定の期間だけ状態が安定して、それから死に向かうという場合もあります(例えば、いったん病状が悪化した後に、より制限の多い状態で安定する場合)。この道のりをたどる患者さんの場合、生活能力の低下に再度適応しなければなりません。

 がんの患者さんの場合は、死を迎えるまでの期間が長くなることが多く、しかも痛みや苦しみが長期にわたって生じてきたり、心身の制御ができなくなったりすることもあります。また、がんによる患者さんの死では、その闘病生活の長さゆえに、その家族が気力や体力を失ってしまう可能性が高くなります。

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