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2010/7/20

人生の最後の数日間から数時間(7)

蘇生

 患者さんが決定しておくべき重要な事柄の1つに、心肺蘇生(CPR)(停止した心臓の拍動と呼吸を再開させようとする行為)を行うかどうかがあります。CPRに関する希望については、できるだけ早いうち(例えば、入院するときや、積極的ながん治療を中止するとき)に家族、医師、介護者と話し合っておくのが最善です。他の医療従事者が死の瞬間にCPRを行わないように(そうして患者さんが自然な死を迎えられるように)するために、医師によって蘇生処置拒否(DNR)指示が書かれます。希望する場合には、患者さんは医師にDNR指示を書くよう依頼することができます。また患者さんはいつでもDNR指示の変更や撤回を依頼することができます。

人工呼吸器の使用

 人工呼吸器を使用すれば、正常な呼吸が停止した後も患者さんの生命を維持することができます。

 人工呼吸器は患者さんの呼吸を補助するための機械です。ときとして、人工呼吸器を使用しても患者さんの状態は改善されず、延命だけにつながる場合があります。ケアの目標が患者さんの余命を延ばすことである場合には、患者さんの希望に応じて、人工呼吸器が使用されることがあります。人工呼吸器の使用が患者さんにとって有益でなくなった場合や、それがもはや患者さんの希望に沿わなくなった場合には、患者さんや家族、医療チームによって、人工呼吸器を停止するという決断が下されることがあります。

 患者さんによっては、呼吸が困難になったり停止したときにはそのまま死なせてほしいと望む人もいます。人工呼吸器による延命についての希望を呼吸が難しくなる前に家族と医療提供者に伝えておくことが、患者さんにとって重要となります。

 人工呼吸器を停止する場合には、それに先立って患者さんの家族に、それから起こりうる出来事についての説明が行われます。

 患者さんの家族には、人工呼吸器を外したときに患者さんにどのような反応がみられるかの説明と、患者さんの苦痛を取り除くために行う鎮痛や鎮静に関する説明が行われます。患者さんの家族が、看取りを希望する患者さんの愛する人たちに連絡を取れるように、一定の時間が設けられます。家族に対する支援を提供するために補助司祭やソーシャルワーカーが呼ばれることもあります。

鎮静

 終末期の患者さんに鎮静を行うかどうかは難しい決断です。鎮静は、患者さんの苦痛を取り除くため、あるいは制御できない痛みなどの身体的な問題に対処するために検討されます。終末期の鎮静に対する考え方や感じ方は、患者さんの属する文化や信念に大きく依存することがあります。死に直面して不安になる患者さんのなかには、鎮静を受けることを望む人もいます。一方で、死の直前には鎮静を含めて一切の処置を行ってほしくないと望む患者さんもいます。終末期の鎮静についての希望を家族と医療提供者に伝えておくことが、患者さんにとって重要になります。鎮静についての希望を患者さんが前もって明確にしておけば、医師と家族は、自分たちが患者さんの希望に沿ったことをやっていると確信することができます。

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