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國土典宏教授の肝がん治療の誤解を解く

2011/5/16

連載第14回

肝切除とラジオ波、どちらがいいかを調べる試験(SURF trial)が進行中

 対象は、肝機能が良好で、腫瘍が3個以下、どの腫瘍の大きさも3cm以下の肝細胞がんの患者さんです。腫瘍の位置や太い血管や胆管との関係でラジオ波熱凝固療法が選択できない患者さんや、心筋梗塞などの合併症で手術のできない患者さんは対象から外されます。

 そして、すべての条件を満たした患者さんに対して、肝切除を行う医師とラジオ波熱凝固療法を行う医師が、それぞれの治療法について説明します。その上で、このSURF trialに協力してもよい、という同意をいただいた場合に、コンピューターで肝切除かラジオ波熱凝固療法のどちらかをランダムに選んで治療を行います。

 SURF trialに参加することで患者さんに不利益はありません。なぜなら、SURF trialの対象となる患者さんに肝切除とラジオ波熱凝固療法のどちらを行っても、5年生存率が60〜70%とほぼ同等の成績が得られることが、現在のわが国の医療レベルで保証されているからです。

 一方、SURF trialに参加しても医療費が安くなるというような経済的なメリットはありません。ただ、この試験に参加した患者さんは治療後に、あらかじめ試験計画に定められたスケジュールに従って綿密に外来で検査などのフォローアップを受けます。そのため、再発があったとしても、いち早く診断され、治療を受けることができると考えられます。

 何年か先に、SURF trialが終了してその結果が明らかになったら、肝切除とラジオ波熱凝固療法のどちらをまず治療として行うべきかという問題に決着が付くでしょう。2つの治療法のうちどちらかが優れていれば、優れている方が第1選択になります。2つが同等であれば、患者さんの負担のより軽い方を優先するためラジオ波熱凝固療法を選択することになると思います。

 われわれは、SURF trialにご協力いただける方を探しています。この試験についてもっと知りたい方や試験に参加したいという方は、コールセンター(電話番号 0120-717-411、もしくは0120-711-595)にお問い合わせいただくか、ホームページをご覧ください。ホームページでは、SURF trialを分かりやすく説明した10分程度のビデオも視聴できます。また、試験に参加している全国94の医療機関がどこにあるかも調べることができます。

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