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國土典宏教授の肝がん治療の誤解を解く

2011/2/14

連載第6回

肝細胞がんはアジア、特に日本に多い

 肝臓は生命に欠かすことのできない様々なたんぱく質や糖などを合成したり、不要な物質の代謝や毒物の解毒など、重要な働きをしています。こうした機能を果たすのが肝細胞で、ヒトの肝臓を形作る細胞の中で最も多くを占めており、肝臓には約3000億個あるといわれています。これががん化したものが肝細胞がんです。

 世界的に見ると肝細胞がんは、日本を含む東アジアとサハラ砂漠以南のアフリカに多く、これは肝発がんと密接な関連のあるウィルス肝炎(B型とC型)の流行地とほぼ一致しています。例えば、肝細胞がんの発生率とB型肝炎の抗原陽性率の分布は図のようになっています。

図 肝細胞がんの発生率とB型肝炎の抗原陽性率の分布

 国別の患者数は、中国が年間30万人で最も多く、日本は4万人で2番目に多い国になっています。このほか韓国や台湾にも多く、アジア全体で世界の肝細胞がん患者の7割以上を占めています。

 一方、アメリカ合衆国を中心とした北米は、従来肝細胞がんの最も少ない地域でしたが、薬物常用者間の注射の回し打ちなどによるC型肝炎蔓延などにより、最近急速に肝細胞がん患者数が増加しているといわれています。ヨーロッパは、アジアと北米の中間くらいの頻度で肝細胞がん患者が発生しています。

 日本国内で肝細胞がん患者数を見てみると西高東低であり、特に関西や九州で多いことが知られています。

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