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國土典宏教授の肝がん治療の誤解を解く

2011/2/7

連載第5回

進行がんの患者では転移性肝がんは非常に多い

 原発性肝がんと転移性肝がんのどちらが多いかは正確には分かっていません。原発性肝がんについては、日本肝癌研究会という専門学会が2年ごとに調査を行っており、全国の主要な施設での合計患者数というおおよその数が分かっています。それによると、2004年と2005年の2年間に2万753人の原発性肝がんの患者さんが新たに診断されました。

 その他、国立がん研究センターのホームページによれば、全国で1年間に4万人の患者さんが原発性肝がんと診断されていると推定されています。

図 がんにより死亡した1000人を病理解剖した結果分かった 臓器別の転移性がんの割合 (Abrams HL et al: Cancer 1950; 3: 74-85.)

 一方、転移性肝がんの患者数調査は行われたことがありません。がんで亡くなられた患者さん1000人を病理解剖したところ、約半数の方に肝臓に転移性のがんがあったことが報告されています(図)。

 このように、がんが進行した患者では、転移性肝がんの割合は非常に多いと言えます。例えば、わが国で大腸がんが原因で亡くなる患者さんは年間約4万人と推計されていますが、その半数は肝臓に転移していることが分かっています。

 さらに、がん病巣がまだ治療できるような状態(つまりまだ末期まで進んでいない状態)の転移性肝がんの患者さんがどれくらいいるのか、正確な調査報告はありません。

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