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2010/11/16

採用する側は既往歴をどう見ているの?

採用する側は、既往歴をどう見ているのかしら?

 大前提として、採用する側が最初に見たいのは、応募者の能力や資質的な職務適性だと思います。

 まずは、通常の就職活動と同様に、一緒に働きたいと感じてもらえるようにあなたのキャリアや、何をしたいのか、応募する組織にどれだけ貢献できるのかを、しっかりアピールしましょう。既往歴(病気の履歴)の内容よりも、今のあなたが通常業務に耐えうる状態なのか、就労配慮が必要か否か、が採用担当者の知りたいことなのです。

キャリアブランクがあるんだけど、怪しまれるかしら?

 これは健康な場合でも同様です。プロの面接官であれば、ブランクは当然気になるところです。あなた自身のアピールも行いつつ、話の流れのなかで、この期間は病気をしていて療養が必要であったなど、ブランクの理由も話したほうがいいでしょう。

 できれば、ブランクをマイナスのアクシデントとしてだけ話すのではなく、その間にいろいろな経験をすることで、自分が精神的に強くなったことや周囲への感謝の気持ちが増したなど、自分にプラスになったり乗り越えたことなどがあれば、そのこともさりげなく伝えられるとベターでしょう。

 がん経験者は病気のことになるとつい熱くなってしまいがちですが、採用担当者が見たいのは、今のあなたの志望動機や仕事に対する能力、熱意です。そのことはくれぐれも忘れずに。

がん経験者はリベロ社員?!

 「リベロ」という言葉を知っていますか?

 サッカーの世界では守備だけではなく、攻撃にも参加する選手のことを言います。バレーボールにも、拾い専門の「リベロ」というポジションがありますよね。

 これは、背の高い人が中心になって活躍するバレーボールの世界を、背の低い人が参加でき、かつ、「拾う」という「スキルを活かす」ことで、チームプレーの面白さを体現し、ボールの打ち合いだけで勝敗が決まってしまっていた単調な試合を、見ごたえあるものに変えてしまったといわれています。

 これを就労に置き換えるとですね……。〈背の高い人=週5日働ける社員〉、〈背の低い人=スキルはあるけど週3〜4日しか働けないがん体験者〉って考えることはできないかな〜と。フリーターという言葉も、もともと造語だし、この際、「リベロ社員」という言葉をつくっちゃいませんか?

 キャリアアップの途中で辞めざるを得なかったがん体験者は、その道ウン十年のキャリアを備えています。こういう人を〈リベロ社員〉として企業がもっと活用してくれると、ワークシェアリングも進むはず。就労人口を確保するためにも大切な人材です。

(桜井なおみ)

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