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乳がん患者に必要な“外見ケア”

2012/3/28

乳がん患者に必要な“外見ケア” Vol.2

乳がん治療に伴う脱毛期は頭皮の清潔を保ちながらウイッグや帽子を上手に利用して快適に過ごしましょう!

渡辺千鶴=医療ライター

 乳がんの治療に使用される抗がん剤には、頭髪や眉毛、まつ毛などの脱毛の副作用が生じるものが多い。髪を失うと顔の印象が大きく変わってしまうため、精神的にショックを受ける患者は少なくない。そこで今回は、聖路加国際病院オンコロジーセンター長の山内照夫氏と乳がん看護認定看護師の金井久子氏に、頭髪の脱毛の起こり方やウイッグ・帽子などの賢い利用法、頭皮ケアのポイントなどについてアドバイスをいただいた。


聖路加国際病院オンコロジーセンター長で腫瘍内科部長の山内照夫氏

 乳がんの全身治療の一つである化学療法は、初発治療の手術前後に行われる補助化学療法と再発・転移に対する化学療法に大きく分けることができる。これらの化学療法中には、抗がん剤の投与によって毛母細胞がダメージを受け、頭髪や眉毛、まつ毛をはじめとする全身の体毛が抜けるなどの脱毛症状が見られる。これらの脱毛は、骨髄抑制のように生命の危険にかかわるものではないが、特に髪を失うことは女性にとって精神的にとてもつらい副作用といえる。

 聖路加国際病院オンコロジーセンター長で腫瘍内科部長の山内照夫氏は「再発患者さんの中には、初発治療で経験した脱毛の状態に耐えられず、抗がん剤治療を受けたくないという人もいます」と打ち明ける。しかし山内氏によると、再発・転移に対する化学療法においては、5-FU系薬剤や葉酸代謝拮抗薬などの脱毛が起こりにくい抗がん剤を選択することも可能だ。また、ホルモン陽性がんの場合は状況によって脱毛の副作用がないホルモン療法で対応できる場合もある。自分の希望や価値観を担当医に十分に伝え、治療の機会を逃さないことが大切だ。

 一方、手術前後に行われる補助化学療法ではアンスラサイクリン系薬剤やタキサン系薬剤を使用する頻度が多く、脱毛の副作用が高率に起こることが知られている。「脱毛を予防する有効な手段はありません。女性にとって髪を失うことはつらいことですが、化学療法を終了すれば再び生えてきます。それまでの間、いろいろな工夫を凝らしながら過ごしてほしいと思います」と山内氏は話す。

表1 特に注意すべき副作用として脱毛が指摘されている抗がん剤の一覧

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