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乳がん患者に必要な“外見ケア”

2012/2/28

乳がん患者に必要な“外見ケア” Vol.1

メークで元気アップ!抗がん剤による顔の悩みはメークで解消して毎日を生き生きと過ごしましょう

友吉由紀子=日経メディカル別冊編集

 「眉は、まずはパウダータイプで軽く下描きをしてから、芯がやわらかいペンシルタイプで少しずつ濃くしていくとうまくいきます」と鈴木さんはアドバイスする。

 顔以外では、手のくすみや爪の変色・変形も、自分で見える部分ゆえに、患者にとっては気になるパーツだ。福田氏も、「手や爪が気になるという患者さんは意外に多い。爪に炎症などがなければ、ネールカラーなどでカバーするのも問題ないでしょう」と話す。

 鈴木さんは、「がん患者さんには、爪やすりの使い方や保湿ケアなどの基本的なハンドケアをアドバイスしています。変色のカバーのためにネールカラーを使用する場合は、透明タイプでなく、きれいに色が発色するものを選ぶとよいでしょう。除光液は頻繁に使用すると爪を傷めるのでなるべく多用しないことが大切です」と話す。

化粧が及ぼす心理的効果のエビデンスも
 資生堂は東京共済病院と共同で、2回目以降の化学療法を受けている20歳以上の女性乳がん患者30人を対象に化粧アドバイスを実施し、患者のQOLに対する化粧の有用性について検討した。化粧アドバイス後は、患者自身がアドバイスに従ったケアを継続。化粧アドバイス実施前と試験終了日に、患者のQOLや抑うつの状態を調べた。

 HANDS(Hospital Anxiety and Depression Scale)で、抑うつおよび不安が改善したかを調べた結果、不安については変化がなかったが、抑うつについては有意な改善が見られた(P=0.024)。

 またVAS(Visual Analogue Scale)の調査結果では、化粧満足度(P<0.0001)、活動性(P=0.001)、治療への取り組み意欲(P=0.013)、心の元気度(P=0.0364)の4項目すべてにおいて有意な改善が見られたという。

 「乳がんの患者さんは、外来治療を受けながら通常の生活をすることが必要となります。そのためには、外見の悩みを解消してQOLを高めることがとても大切なのです。医師をはじめ医療関係者はこうした患者の悩みに対してもっと関心を持ち、一緒に悩みをシェアすることが重要だと思っています」と福田氏は話している。

 次回は、化学療法による脱毛の悩みについて取り上げる。

(注:記事中で紹介した製品は、すべて編集部調べによるものです)

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