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知っておきたい緩和治療

2012/2/8

知っておきたい緩和治療 Vol.1

痛みの治療は我慢せずにがん治療と並行して行うものです

福島安紀=医療ライター

医療用麻薬は怖くない
 現在使われている主なオピオイド鎮痛薬を表2に示した。今年の初夏には、オキシコドンの注射薬が新たに発売される予定という。

表2 痛みの治療に使われている主なオピオイド鎮痛薬とその特徴(監修:国立がん研究センター中央病院の的場元弘氏)

 ところで、患者の中には「医療用麻薬は怖いもの。中毒になったり次第に効かなくなる」などと考えて抵抗感を持つ人も少なくない。

 しかし、この点について的場氏は次のように説明する。「医療用麻薬は、大麻や覚せい剤などとは異なり、中毒症状が出たり、次第に効かなくなったりするものではありません。安全性が確立していて、WHOでも積極的に使うことを推奨している薬です。医療用麻薬を使いましょうと言うと、『いざというときのためにもう少し先に延ばせませんか』と言う患者さんがいます。しかし、痛みを我慢すると神経細胞が過敏になり、通常量の鎮痛薬では効かなくなる傾向があります。痛いならば早い段階で治療を行い、痛みのない生活をしていただいたほうがいいわけです。長期間使っても効かなくなることはなく、最後の最後まで使えます」。

 緩和治療は、がんの治療を受けている病院や在宅でも受けられる。緩和ケア外来を開設する病院も増えている。「痛みの治療を受ける目的は、痛みを取って夜眠れないというようなことをなくし、通常の日常生活を送れるようになること。痛みが全く取れないときや、痛みの治療がこのままでよいのか不安なときには、がん診療連携拠点病院などで緩和ケア治療の専門家の意見を聞くとよいでしょう」と的場氏はアドバイスする。

 次回は、がんの痛みを軽減する神経ブロック治療や放射線治療について取り上げる。

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