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がん患者のための臨床試験の話

2011/11/22

がん患者のための臨床試験の話vol.5

新薬開発を進めるために患者ができること

福島安紀=医療ライター

第49回日本癌治療学会学術集会会長で埼玉医科大学先端医療開発センター長の西山正彦氏

 「ヒト・モノ・カネ、インフラの整備は急がないといけない。そのためには、僕ら医療関係者の努力も必要ですし、皆様方の後押しも必要です。医療関係者が一所懸命言ったところで国は動きません。社会がどれだけ求めているということがないと次に進まないのです。日本癌治療学会が、スカラーシップ制度を設けて患者さんやその支援者に参加していただくなど、PALプログラムを作ってきたのは、勉強して声を上げていただくためです。がんになったら治りたいし、できるだけ治る新しい治療法を受けたいですよね。みんなが声を上げて行けば新しいものが生まれる可能性がある」。第49回日本癌治療学会学術集会会長で埼玉医科大学先端医療開発センター長の西山正彦氏もそう指摘する。

 一方、この連載でも何度か触れたように、新しい医薬品の開発には多額の資金が必要だ。「医師主導治験として200人ぐらいの患者さんを対象に行う試験を実施しただけで、数十億円はかかる」と岩田氏は言う。

 「米国でも日本と同様、がん研究費で最も多いのは国費ですが、その次に重要なのが民間からの資金です。米国でも希少がんの研究を進める人材は不足しており、パンキャンは、若手のすい臓がん研究者の育成のために、毎年2億〜3億円を寄付しています。日本では寄付文化は育たないのではないかという声もありますが、東日本大震災の被災者に多額の寄付が集まったことを考えれば、日本人もやればできるはずです」と眞島氏。

 新しい治療法を開発するための支援には、声を上げることだけではなく、がん研究への寄付という手もあるわけだ。「患者会の活動などに直接参加しなくても、ここで学んだことを誰かに語るだけでも大きなパワーになりますし、それが日本のがん医療を大きく前進させる一歩になると思います」と上野氏。新しいがん治療を作る臨床試験を推進するために、患者・家族や患者会の役割が重要になってきている。

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