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「がんナビ読者アンケート2011」から

2011/4/19

「がんナビ読者アンケート2011」から Vol.3

「看護師の言葉でわれに返りました」

がんの患者が伝えたいこと、発信したいこと

三和護=日経メディカル別冊

 「治療に対する不安を患者同士で共有し、励ましていることを紹介したい」「抗がん剤治療を続ける精神的・経済的負担を語りたい」「告知後すぐの手術もあれば、手術前治療の選択肢もあることをお伝えしたい」――。これらは、2011年2月に実施したがんナビ読者アンケート(回答546人)に寄せられた患者の声だ。

 今回、調査では「自身の貴重な体験から得られた知恵を、ネットやシンポジウムなどを通じて語っていただける人を探している」と説明した上で、「こんなテーマで発信したい、この体験を多くの人に伝えたいなどと思われる人がいましたら、その概要をご記入ください」と呼び掛けた。これに対し110件を超える回答があった。以下に、主な「がんの患者が伝えたいこと、発信したいこと」を紹介する。


◆「看護師の言葉でわれに返りました」

 私は、5年ほど前に長年連れ添った妻をC型肝炎で亡くし、その11カ月後に今度は自分の肺がんが判明しました。全身のがん性疼痛に苦しみ、さらに4カ所の転移も見つかりました。がん治療かケアかの選択を迫られ、もし治療を選択した場合でも余命1年未満という宣告でした。

 私は昔からの愛煙家で、毎日5ケースという、普通では考えられないような喫煙量でした。宣告された時には、今さら苦しくつらい闘病生活を送りたくないとの思いが頭の中を駆け巡り、先立たれた妻のことも思い出され、治療すら考えられませんでした。

 ところが、検査終了後の一時退院の前夜のこと。ナースセンターにお礼にうかがった際、1人の看護師の言葉でわれに返りました。

 そして、まず禁煙に取り組み、以来1本のたばこも口にすることなく4年が過ぎました。治療にも前向きになり、最初の6カ月間は家族(子どもたち)の関係で名古屋で治療を受け、その後は鹿児島にて加療中です。

 こうして今、「期限切れの命」とともに過ごすことができるのは、1人の看護師の言葉と、初期治療に参加した患者会での出会いによるものと確信しています。(60代男性)

◆「治療に対する不安も患者同士で共有を」

 同じ治療をしている患者同士の情報交換(ブログなど)は、治療や副作用に対する不安を共有でき、お互い励まし合ったり、ちょっとした気持ちの持ち方を変えるきっかけになったりするものです。

 私が、乳がん再発後のホルモン療法や化学療法の状況をブログで発信するようになって、5年以上になります。これまで、受けた治療のこと(特に副作用とその対処法、そのときの主治医との会話や感想など)をブログに書いてきて、多くの仲間(患者さん)からコメントをいただき、それが支えになっています。(40代女性)

◆「抗がん剤治療を続ける精神的・経済的負担を語りたい」

 手術を受けられないがん患者にも、その後の生活がある。完治の望めない抗がん剤治療を続ける精神的・経済的負担について語りたい。多くの人は、「死に直面した人」は清く正しく生きるようになると思っているし、そういう姿を求めている。結構、これがしんどい。(30代男性)

◆「手術前治療の選択肢もある」

 私は、2010年春に乳がんの告知を受けました。5月末に手術が決まっていましたが、ある大学病院でセカンドオピニオンを受けました。すると、驚いたことに、HER2遺伝子検査の結果が違っていたのです。

 私の場合、PET検査では見つかりにくいタイプのがんだったこと、心臓弁膜症が見つかったこともあり、手術前ホルモン治療を選択し、10カ月後に乳房温存手術を受けました。薬がよく効くことを確認しているので、手術後の治療に不安を感じていません。

 体力も思考力においても余力があったので、いろいろなことが整理できて闘病のための環境作りができたと感謝しています。まだまだ、手術前ホルモン治療を選択する方は少ないそうですが、告知後すぐに手術する選択肢だけでなく、手術前治療を受ける選択肢もあることをお伝えしたいです。(50代女性)

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