このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

メッセンジャーナースへの手紙

2011/6/23

メッセンジャーナースへの手紙Vol.3

再入院中の娘は「温泉へ行きたい」と願い、心配な母は無理と思う

村松静子=在宅看護研究センターLLP代表

 転移があり再入院中の娘さんが「温泉へ行きたい」と言い出したそうです。お母さんは、咳がひどくて息苦しさもある娘さんの様子から、「とてもそんなことは無理」と思い留まらせようとしています。そこには、娘の希望をかなえたい気持ちがある一方で、心配が先に立ってしまう母親の迷いがありました。どのような対応が求められるのか、皆さんも一緒に考えてみていただけないでしょうか。


(村松さんのホームページの「父ちゃんの心の花束」より)

《相談者からの手紙》

 本当にこれで良いのか迷っています。相談に乗って下さい。私の娘は40代後半で、5年ほど前に子宮がんのため子宮全摘術を受けました。その後は定期検診を受けていましたが、身体のあちこちに転移が見つかり、腰痛がひどく、お腹に水が溜まるようにもなりました。胸にも水が溜まって、咳と息苦しさが治まらず、再入院しています。

 医師に勧められて、麻薬を利用するようになってから、痛みが少し抑えられるようになりました。少しほっとしたのですが、痛みが和らいだせいでしょうか、娘は家へ帰りたいと言い出しました。私は怖かったのですが、娘が強く希望するので思い切って外泊という形で自宅へ帰りました。私は心配でどうしようもないのに、娘は思ったよりのんびりしていて、病院にいるよりも楽しそうに過ごしていました。

 ここまでは良かったのですが、病院へ戻ると、今度は2泊3日で片道3時間もかかる温泉へ行きたいと言い出したのです。「咳がひどくて息苦しさもあるのに、それは無理よ」となだめても、娘の希望はだんだん強くなっていきました。主治医に伺うと、「今後もっと病状が進むから、今だったら大丈夫」とのことでした。でも、私は「とてもそんなことは無理、絶対無理だ」と思うのです。「もし移動の途中で具合が悪くなったらどうしよう」「酸素吸入はどうやったらいいのだろうか」「車いすに移るのも大変なのに」などと思うと心配でたまりません。「こればかりは無理なのだから」といくら止めても、娘はもう行くつもりになっています。いったいどうしたらいいのか。

 看護師も「大丈夫だから行った方がいい」と言います。看護師に付き添ってもらって出掛ける方法もあると教えてくれました。

 でも、こんな状態で温泉へ連れて行くことなど、私にはどうしても考えられません。娘の気持ちも理解できるのですが、もしものことがあったらと思うと、私の決心がつきません。これが原因で、娘とは喧嘩になったりして、2人とも夜もゆっくり眠れません。何か良い方法があったら教えていただけませんか。

  • 1
  • 2
この記事を友達に伝える印刷用ページ