保障内容は一般的な医療保険と同じで、入院給付金や手術給付金を受け取ることができる。先進医療を利用した場合に、その技術料が全額保障される先進医療特約なども付けられる。ただ、一般的な医療保険は保険料支払い日以降は満額の保障が受けられるのに対し、引受基準緩和型では契約日から1年以内は、給付金額が半額に削減される点には注意したい。
引受基準緩和型の保険は、一般の医療保険に比べると保険料が高い(オリックス生命保険の場合、1.1〜1.6倍程度)。それでも、「持病があって入れる保険がない」、「これまで医療保険には入っていなかったが、がんになって将来が不安になった」というような人は、「引受基準緩和型医療保険」をキーワードに、複数の保険会社から商品を探し、その保険料と保障内容を比べてみるとよいだろう。
がん保険、医療保険をフル活用するには
最後に、既にがん保険に入っている人ががんになったときの保険活用法をまとめてみよう。
「まずは、治療法を決定する前に、加入しているがん保険がどういう設定になっているか確認してください。治療法に複数の選択肢がある場合には、がん保険からお金が出るかどうかも治療法を選ぶ場合の判断材料の一つになるかもしれません」。1級ファイナンシャル・プランニング技能士で家計アイデア工房社長の柳澤美由紀氏はこう話す。
例えば、自由診療までカバーするがん保険に入っている場合には、そのことを治療法が決定する前に担当医に伝え、より広い治療の選択肢を提示してもらおう。
また、医療保険や生命保険の医療特約、3大疾病保険に入っている人は、そちらの請求も忘れないようにしたいものだ。中には、生命保険にがん特約や3大疾病特約をつけている人もいる。生命保険のリビングニーズ特約に加入していれば、万が一、末期がんで余命6カ月以内と診断された場合に死亡保険金の全額または一部を受け取れる。
かなり前にかけた保険だと、どんな保障内容だったのか、特約を付けているかなど忘れている場合も少なくない。保険会社や代理店の担当者に、病名と治療内容を伝え、保険の給付対象になる事項はないか、確認してもらうとよい。
「がん」と告知されれば気が動転するのは当然。だが、せっかく「もしも」のためにかけてきた保険である。請求漏れがないように、保険金が出るものはすべて利用するようにしたい。
