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がんに負けないお金の話

2011/8/23

がんに負けないお金の話Vol.6

新製品が続々と登場するがん保険

治療法や病院選びをサポートする付帯サービスも充実

福島安紀=医療ライター

 その後、がんの告知が広く行われるようになり、1990年に「がんと診断されたら100万円」など、がんだと確定した時点でまとまった金額の診断給付金が出るタイプのがん保険を売り出した。同時に、がんの治療が多様化して通院治療が広がり始め、「通院したら1日当たり5000円」というような通院給付金の保障も新設したという。ただし、90年代はまだ、がんの治療の中心は入院治療であり、通院給付金は20日以上入院した場合のみ支払われる内容だった。

 入院の有無に関わらず通院給付金が支払われる保障が付いた保険が発売されたのは2000年。この背景には、医療費抑制の観点から、できるだけ入院期間を短縮させようという流れの中、治療技術の進歩により、日帰り手術や内視鏡治療が普及し始めたことがある。また、重粒子線治療などがんを対象とした先進医療の種類が増えたことに伴い、その自己負担額をカバーする特約が2000年から付けられるようになった。

 さらに新薬の登場や治療技術の進歩によって、がんの種類によっては生存率が飛躍的に向上したことを受け、2007年ごろには、がんと共に“生きる”ために収入減に備えたライフサポート年金などの保障が出てきている。

診断給付金は支払い回数と上皮内新生物の取り扱いに各社で差
 現在、各社のがん保険にはどのような保障内容が組み込まれているのか、まとめてみた(表1)。

表1 がん保険に組み込まれている主な保障内容

がん診断給付金がん・上皮内新生物と診断が確定したとき。初めてのときだけ支払われる場合と複数回払いがある。
がん入院給付金がん・上皮内新生物の治療のために入院したとき。日数は無制限。
がん通院給付金がん・上皮内新生物の治療のために通院したとき。日数は無制限。入院後の退院に限られる保険も。
がん手術給付金がん・上皮内新生物の治療のために手術したとき。
がん放射線治療給付金がん・上皮内新生物の治療のために放射線治療をしたとき。
がん抗がん剤治療給付金がんの治療のために抗がん剤治療をしたとき。
がん在宅療養給付金・がん退院給付金がんで所定の日数以上入院して退院したとき。
がん先進医療給付金がんの治療のために厚生労働大臣が定める先進医療を受けたとき所定の技術料を保障。
がん死亡保険金がんを直接の原因として死亡したとき。

 このうち「がん診断給付金」は、がんと診断された時点で50万円、100万円、200万円というようにまとまった金額の一時金を出すもので、現在発売中のすべてのがん保険には、この保障が付いている。

 ただし、保険によって、この診断給付金がどのように支払われるかは異なる。注意すべきポイントは2つ。まず、回数が異なる点だ。例えば、アフラックの「Days」やオリックス生命保険の「がん保険Believe(ビリーブ)」では、診断給付金の支払いは1回のみという条件になっているが、メットライフ アリコの「ガン診断給付金複数回払プラン」は、がんが再発したときや新たにがんと診断され入院したときには、2年に1回を限度に何度でも給付が受けられるという保険で、このように支払い回数制限のないものもある。

 もう1つのポイントは「上皮内新生物」(じょうひないしんせいぶつ)の扱いだ。上皮内新生物は「上皮内腫瘍」、「上皮内がん」、「非浸潤がん」とも呼ばれ、がん細胞が上皮細胞と間質細胞(組織)の境にある膜(基底膜)を破って上皮外に浸潤(しんじゅん)していない超早期がんのこと。患部を切除すれば完治し治療費もそれほどかからないことから、基底膜を破って浸潤したがん(悪性新生物)とは別の扱いになっている商品がある。

 例えば上皮内新生物の場合、診断給付金がアフラックの「Days」では10分の1、メットライフ アリコの保険では2分の1に減額になる。一方、東京海上日動あんしん生命の「がん治療支援保険」、オリックス生命保険やセコム損害保険などのがん保険では、上皮内新生物でも浸潤がんと同じ金額の給付金が支払われる。

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