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日本医療政策機構 がん政策情報センター寄稿

2011/10/4

日本医療政策機構 がん政策情報センター寄稿Vol.15

今、がん対策で起こっている“変革”

患者、現場、地域の声を、立場を越えて束ねよう

内田亮、埴岡健一=日本医療政策機構 がん政策情報センター

 その中で、地域ブロック内のがん対策関係者が連携し合うことによって、より大きな発展形を目指す事例も起こっている。その1例として「四国がん対策連携協議会」がある。これは、四国4県のがん患者団体が県境を越えて交流を深め、全体のがん対策を底上げしていこうと、2010年5月に設立されたものだ。10年11月には、4県合同ブロック単位のタウンミーティングが開かれ、各県の患者関係者と県庁担当者がペアになって参加し、それぞれの県の現状や課題を話し合った。「地域ブロックで意見をまとめることで、国にも患者の声が届きやすいのではないか」。この協議会の発足を呼び掛けた、高知がん患者会一喜会理事長の安岡佑莉子氏は、そう期待する。

 最後に「がん対策の動かし方のノウハウの好事例」を紹介する。今回のがんサミットでは、これまでの3年間の“集大成“の意味で、これまで各地で行われてきた課題解決の手法と、がんサミットで実施してきたワークショップなどを、下の図のような「がん対策課題解決への7つ道具」として編集し、参加者全員に配布した。これから、各地でがん対策を話し合い、継続して評価・見直しを行う際に、ご活用いただければ幸いである。

図2 がん対策 課題解決への7つ道具(試作版)
これまでのがん政策サミットで行ってきたワークショップや、参加者が現場で実践してきた手法を、7つ道具として編集し、いつでも誰でも実践できるようにまとめた。

 ここまで紹介してきたように、患者関係者が主体となって他の関係者と連携した“六位一体”の動きや、地域を超えた活動が急速に広がってきており、国や都道府県などのがん対策に大きなインパクトをもたらしはじめている。これからのがん対策は、「情報共有をしながら、力を合わせていくこと」を、多くの当事者・関係者が意識し念頭におくことが大切ではないだろうか。今後、がん領域でこのような側面が進展することによって、他の医療にも活用することができる普及モデルが生まれることを期待したい。

※参考URL
■がん政策サミット2011
http://ganseisaku.net/impact/events/gan_summit/gan_summit_2011/
■がん政策サミット(全5回)
http://ganseisaku.net/impact/events/gan_summit/
■全国に広がるがん条例制定の動き
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/report/t001/201006/100474.html
■都道府県のがん対策に関する条例
http://ganseisaku.net/practices/archives/law/gan_local.html
■都道府県別のがん対策に関する取り組みと予算
http://ganseisaku.net/practices/archives/budget/gan_local/gan_torikumi.html
■がん対策 課題解決への7つ道具(試作版)(PDFファイル1.6MB)
http://ganseisaku.net/impact/events/gan_summit/gan_summit_2011/index.html/toolkit.pdf

※肩書きは当時のものです。
※本稿における見解は、組織としてのものではなく、あくまで筆者個人の考えです。

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