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日本医療政策機構 がん政策情報センター寄稿

2011/5/24

日本医療政策機構 がん政策情報センター寄稿 Vol.12

がん患者・家族の痛みを和らげる策を探る

がん患者意識調査の結果から見えてきたこと

山口綾香、埴岡健一=日本医療政策機構 がん政策情報センター

患者・家族が抱える「こころ、からだ、経済的な痛み」
 では、和らげる「痛み」とは具体的にどのようなものがあるのか。アンケートでは、がんの診断や治療で悩んだことについて質問をした(複数回答可)。

 その結果、全回答者(1446人)の60.5%が「痛み、副作用、後遺症などの身体的苦痛」と、59.3%が「落ち込みや不安、恐怖などの精神的なこと」と回答している(図2)。この「からだの痛み」と「こころの痛み」は、09年度に当機構が実施した同様のアンケートでも上位に挙がっていたものだ。

図2 こころの痛みとからだの痛みに関する悩みを回答者の6割が抱えている

 痛みを感じる身体だけでなく、傷付いた心のケアも自然にできるような体制があれば本当によいと思う。(乳がん患者・経験者、60歳代、女性)

図3 がん治療の経済的な負担感は大きい

 別の質問では、経済的な側面についても聞いている。がんの治療にかかった費用について、どの程度の負担感があったかという問いに対し、「とても負担が大きい」と回答した人は29.5%、「やや負担が大きい」と回答した人は41.4%だった(図3)。

 アンケート回答者のうち7割以上の人が、経済的な負担感が大きいと回答したことになる。中には、実際に経済的負担が原因となって治療を何らかの方法で変更した経験がある人もいた。

 今回のアンケートでは、全体の5.6%の人が治療を中断あるいは変更した経験があると回答している。

 個人としては、治療その後の副作用や体調の悪さで働けない。よって経済的負担がとてもつらい。しかし、この国のお金の苦しさを考えると、国民としては決して無理は言えない。いったい、どうしたらいいのだろうと苦しんでいる(血液・リンパのがん患者・経験者、50歳代、女性)

 日本は他国に比べると保険制度は整っているように思うが、実際に治療を受けるととても高額だと感じます(特にがん治療について)。経済的負担のために治療をあきらめたりする事のないようにしていただきたい。そのための財源を増やしてほしい。しっかり仕分けをして、無駄なところからしっかりと取ってきてほしい。生命に関わることなので、最優先に考えていただきたい(乳がん患者・経験者、40歳代、女性)

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