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レポート

2015/6/9

NPO法人キャンサーネットジャパンらがセミナー「もっと知ってほしい がんと在宅医療のこと」開催――Vol.3

認知症を併発していても在宅医療は続けられる

福島安紀=医療ライター

Q17: がんの患者が認知症、もしくは一緒に住んでいる家族が認知症の場合でも在宅医療が続けられますか。

A(佐々木) がんの患者さんが認知症も併発している場合には、その進行度にもよりますが、自分が深刻な状況であるということに直面しないで済む分、穏やかに過ごせるケースが多いように思います。ただ、認知症の人は、どこがどう具合悪いのか苦痛をはっきり訴えられない場合があり、観察力を要することがあります。
 また、認知症の家族を介護していた人が進行がんになって自分も介護が必要になるケースがたまにあります。そういう場合は、世帯単位でサポートする仕組みを考える必要があります。場合によっては、他のご家族に介護者として入ってもらったり、在宅医療の継続が難しければ他の療養場所を探したりします。認知症の人は療養場所が変わると不安定になることがあるので、できるだけ、自宅で療養が続けられるようにチームとしてサポートしていくようにしています。


Q18: 1人暮らしでも自宅での看取りは可能ですか。

A(佐々木) 1人暮らしでも自宅で最期を迎える人は結構います。1人のときに息を引き取るのはかわいそうだと思うかもしれませんが、病院や高齢者施設にいても最後が近い人は基本的に個室にいて、息を引き取る瞬間に常にそばに誰かがいるわけではありません。家族に介護されていても、介護者の奥様が朝ご主人の部屋へ行ったら呼吸が止まっていたというケースもあるのです。チームで1人暮らしの患者さんを支える体制ができて、本人が孤独感にさいなまれなければ、最期まで1人で暮らすということは十分可能です。


Q19: 家族の方が息を引き取る瞬間に立ち会えないと後悔することありますが、必ずしもそう考える必要はないのですね。

A(佐々木) 亡くなる瞬間に立ち会おうと思ったら、それこそずっと傍らにいないといけなくなり、それは不可能です。ある時期がきたら、本人も家族も、今回が最後かもしれないという気持ちで1回1回大切に患者さんに関わることが大事です。残された時間を大切に生きるという視点も必要ではないかと思います。

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