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レポート

2015/5/25

前立腺癌骨転移患者の経験と思いをつづったミュージカル「命はいのち」

「リハビリは明るく、そうロカビリーのように」、軽妙にでも繰り返し“48時間以内の受診”の大切さを伝える

7月5日の公演に向けて練習中

聞き手=加藤勇治

 そしてあるとき、リハビリの先生が私の足を触っているとき、「あれ?!、ひょっとしたら立てるかもしれませんね」と言ったのです。「立ってみますか?」と言われたので、「立ってみます!」と立ち上がろうとしました。そしたら助けをもらいながらも立てたんです。

(編集部注 骨転移の治療やリハビリに詳しい大阪府立成人病センター整形外科副部長兼リハビリテーション科部長の橋本伸之先生に聞きました。先生は真中歩さんのセカンドオピニオンを担当した医師でもあります。

「真中さんが立ち上がることができた理由ですが、まず真中さんに麻痺が認められたときに同時に前立腺がんと診断されており、前立腺がんに対する治療はまだ一切受けていない段階でした。がんと診断されて、治療を受けている間に麻痺が認められたのではなく、がんに対する治療はまだ受けていなかったのです。麻痺が認められ、受診されてから前立腺がんに対する治療が開始されていますが、その治療は真中さんにとって初めての薬物療法でしたし、一般に前立腺がんの骨転移は薬物療法の効果が得られやすいと言われていることから、骨転移巣がよく縮小して神経の圧迫が解除されたのではないかと考えられます。また、麻痺はありましたが、完成してしまった完全麻痺ではなかったのかもしれません。リハビリ中に足を触わると感覚を感じるなど、治療の効果が得られて、改善の兆しが認められていたようです。改めて、前立腺がんの骨転移は薬物治療がよく効くのだなと感じています。ただし、真中さんは立って歩くことができるようになりましたが、全ての患者さんで同じようになるとは限りません。がんと診断され、治療を受けているとき、いつもと違う痛みやしびれ、麻痺の片鱗が認められたら、すぐに主治医に相談することが何より大切です」)

 この頃、歩くことと平行して、自己導尿もやってみました。しばらくすると、自分で尿を出せる感覚が戻ってきたんです。

 その後、少しずつ体調も回復し、移動は車いすではありますが、外出許可も出ました。しばらくは入院していてもよいと病院からはいわれていましたが、退院するためには自宅の改築が必要と言われました。ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、看護師を交えてカンファレンスをしていただいて、改築などの話を打ち合わせしていただきました。私自身は、しばらくしたら歩けるようになるから、改築は必要ないなとは思っていましたが。

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