このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2015/3/31

セカンドオピニオンや希少がんの病院選びなどで活用

全国48カ所のがん相談支援センターで病院別の治療実績を検索できるシステム導入

福原麻希=医療ジャーナリスト

院内がん登録の情報を初めて患者支援に活用
 この検索システムでは、全国都道府県のがん診療連携拠点病院(407施設)や国立がん研究センター(2施設)の院内がん登録の情報を活用している。現在は2009年〜12年までの約220万症例の情報がデータベース化されている。

 院内がん登録とは、診療情報管理士が診断記録、手術記録、病理報告書などから患者一人ひとりの診断・初回治療・予後などの情報を読み取り登録しているもので、49項目(アップデート確認)をデータベースに入力している。これらの情報からは患者が特定されないよう、原簿から切り離される。院内がん登録の情報は、全国のがん診療連携拠点病院から国立がん研究センターに集約され、日本のがん診療の実態把握や治療成績の評価、がん診療活動の支援などに使われてきた。今回は、初めて患者にも有効に活用できるようシステムが組まれた。
 
 ただし、検索するためには、医療に関する専門的な知識がかなり必要になる。数字だけがひとり歩きし、間違った理解につながる懸念があるため、現時点では研修を受講した病院のがん専門相談員のみが使える。

 たとえば北海道地域では、受講していない病院のがん専門相談員もシステムの情報を有効活用できるよう、がん診療連携拠点病院の相談支援センターのスタッフ同士がメーリングリストで連携し、情報を共有している。

 北海道がんセンターがん相談支援センターの木川幸一さん(医療ソーシャルワーカー)はこう話す。「これまでは、がん専門相談員が各診療科の医師に問い合わせをしなければ、相談に答えることができない状態だった。あるいは、患者さんが自ら道内の病院に片っ端から電話されたこともあった。そこで、相談支援センターのスタッフは年数回顔を合わせる会合を持つほか、メーリングリストでシステム化し、道域内の情報の均てん化(各人が平等に利益を得ること)を目指しています」

 国立がん研究センターがん対策情報センター(がん情報提供研究部)がん情報サービスサポートセンターでがん専門相談員をしている澤井映美さん(看護師)は、「全国のがん相談支援センターでは、それぞれ独自の工夫をで地域の情報を提供している。この検索システム導入にともない、さらに相談されている方のニーズに見合った有効な活用法を模索していきたい」と話している。

この記事を友達に伝える印刷用ページ