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レポート

2015/2/24

厚労省の研究班が東京でセミナー開催

遺伝子情報をがんの診療に活用する―遺伝性乳がん卵巣がん― Vol.2

福島安紀=医療ライター

Q7:予防的卵巣切除のときに子宮も切除したほうがいいのでしょうか。トリプルネガティブの場合には卵巣がんの発症するタイプが異なりますか。

A(青木氏) 子宮を取った場合と残した場合ではホルモン補充療法の種類が違います。子宮体がんはエストロゲンというホルモンによってなりやすさにアクセルがかかります。乳がんはエストロゲンではアクセルがかかりませんが、子宮体がんのなりやすさにブレーキをかけるために黄体ホルモンを使います。

 黄体ホルモンが卵巣がんのリスクを上げてしまいますが、子宮がなければ黄体ホルモンが必要ありません。子宮も切除してしまえばエストロゲンだけでいいということになりますので、そういったことを考慮すると子宮を摘出するのも選択肢になります。しかし、体に対しては子宮を取ってしまう影響が大きいと私は考えております。その点も踏まえて患者さんにご判断いただくことになると思います。

 もう一点、乳がんがトリプルネガティブだった場合卵巣がんのタイプに影響するかというご質問ですが、BRCA1/2遺伝子変異が原因で出て来る卵巣がんは漿液性腺がんが8割を占めます。乳がんのタイプによって卵巣がんの種類が変わることはないと思います。

亀田京橋クリニック診療部長の戸崎光宏氏

Q8:MRI検査を受けられる病院は限られているのでしょうか。

A(亀田京橋クリニック診療部長・戸崎光宏氏) 一般的な保険診療で受けられる病院はたくさんありますが、BRCA1/2遺伝子変異陽性で症状がない方に対してMRIによるがん検診が受けられる病院は非常に限られます。BRCA1/2遺伝子変異陽性の患者へのMRI検査の実施状況については情報共有ができていない状況なので、この研究班で可能な限り対応していければと思っています。

Q9:PARP阻害薬の認可の時期が分かれば教えてください。

A(中村氏) PARP阻害薬はいくつか種類がありまして、私どもの施設では術後の再発予防の試験と、再発した方に対する治療目的の試験と2種類の臨床試験を実施中です。ほかにも別の作用機序や強さの違う薬がいくつかあり、日本でも順次治験が開始される予定です。

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