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レポート

2014/12/22

〜アイビー千葉(乳がん体験者の会)公開講座〜

乳房再建で「温かく、柔らかく、美しい乳房」を取り戻す Vol.2

森下紀代美=医学ライター

Q2:穿通枝皮弁で再建した場合、術後は日常生活に戻るのにどの位かかりますか?スポーツはどの位でできるようになるでしょうか?

A(佐武) 手術方法や患者さんの状況にもよりますが、術後は7日から10日ほどでほとんどの患者さんが退院されます。退院できる条件は、「家に帰って普通の生活が送れる」という状態です。しかし、そのまますぐに会社に行けるという状態は想定していません。自宅で約2週間療養されることをお勧めしています。患者さんによっては約1カ月、十分休養をとってから仕事に復帰される方もいます。

 散歩などは約1カ月で可能になると思いますが、腹部からの穿通枝皮弁で再建する場合、筋肉の壁を少し切り込んで血管を取り出し、縫合しています。術後は立ったり力んだりするだけで縫合した部分に負荷がかかりますから、長時間の立ち仕事や腹圧がかかるようなことは避けてもらうようにしています。ウォーキングは約1カ月後から少しずつ始めて、運動は2、3カ月以降からの方が安全だと思います。過去には術後3週間でフルマラソンを走った方がいましたが、個人差が大きいです。また、大腿部や臀部から穿通枝皮弁を採取した場合は、長距離の歩行などで採取した部位に水がたまりやすいため、ウォーキングは術後約1カ月後から、できる限りガードルを履いた状態でする方が良いでしょう。


Q3:佐武先生の術式で手術をしている病院は全国でどのくらいありますか?佐武先生の所で手術を希望する場合、どの位の期間を待たなければなりませんか?

A(佐武) 穿通枝皮弁の手術は最低でも6時間かかり、10時間かかることもあります。それだけ体力も精神力もいる手術で、形成外科でそれをフォローする人があまりいないのが現状です。インプラントが昨年から保険適応になり、多くの患者さんがインプラントで再建できるようになりましたが、逆にそちらにマンパワーをとられてしまい、手術時間が長い手術は敬遠される傾向にあります。1日に1つの手術室で、インプラントは4、5人の患者さんにできるのに対し、穿通枝皮弁の手術は1人の患者さんにしか実施できないため、穿通枝皮弁の手術は減っています。そのような状況の中でも私達は穿通枝皮弁術を続けています。女性の形成外科の先生に指導をしており、穿通枝皮弁術を継続できる環境を作っているところです。実際に横浜市立大学附属市民総合医療センターに来られる場合は、今は2017年頃の手術の予約をとっていますから、そこまで待っていただけるのでしたら可能です。

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