このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2014/12/30

〜NPO法人キャンサーネットジャパンらがセミナー「もっと知ってほしい がんと脱毛・皮膚のこと」でQ&Aセッション

「薬物療法中は毛染めをしてはいけないの?」

福島安紀=医療ライター

 脱毛や皮膚障害は、がんの治療薬によって起きやすい副作用で、そのために外出を控える人もいる。そうした悩みや症状の軽減策を探るため、NPO法人キャンサーネットジャパンと朝日新聞の医療サイト・アピタル、UDXオープンカレッジ、新産業文化創出研究は10月15日、東京都内でアピタル夜間学校「もっと知ってほしい がんと脱毛・皮膚のこと」と題したセミナーを開催。国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科科長の山崎直也氏が、がん治療薬による脱毛や皮膚障害の対処法・治療法について講演したほか、患者らの質問に回答した。
 当日のQ&Aセッションの様子をご紹介する。



国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科科長の山崎直也氏

Q1:皮膚の発疹がよくなってきたのですが、それは薬が効かなくなってきたということですか?

A(山崎) 講演の中で、予防療法によって皮膚障害が抑えられるというSTEPP試験の結果について報告しましたが、皮膚障害をうまく予防できた人と対症療法を行った人とでは治療効果が同じだったことが分かっています。うまくスキンケアをしていれば、皮疹が出なくても治療が効いている人は大勢いますし、皮膚炎が出始めてから治療やスキンケアをしてそれが治ってきたからといって治療効果が落ちることはありません。皮膚障害とのつきあい方が上手になったと考えてください。


Q2:放射線治療による皮膚障害や脱毛についても教えてください。

A(山崎) 放射線治療で起こりやすい皮膚障害はやけどの一種で放射線皮膚炎とも呼ばれます。また、頭頸部がんなどでは放射線を照射したことで髪の毛が脱毛することがあります。抗がん剤による脱毛は可逆的で、薬の投与が終われば生えてくることが多いのですが、放射線をたくさん照射して毛穴がつぶれてしまったような場合には残念ながら髪の毛が生えてこないことがあります。
放射線皮膚炎の治療に関しては放射線治療専門の医師たちの間でも意見が分かれています。やけどは積極的に治療すべきとの立場の先生がいる一方で、外用薬の塗り方によっては放射線治療の効果に影響が出てしまうことを心配し、何もしない方がいいという先生たちもいます。双方で意見のすり合わせを行い、放射線性皮膚炎には、肌を清潔にした上で、抗炎症効果がある皮膚潰瘍治療薬のアズレンを塗ることが多くなっています。アズレンを塗ったら放射線皮膚炎がよくなったという研究があるので、ひどくなってきたときでも薬を変えずに、もっと丁寧に洗ってアズレンを繰り返し塗ることがお勧めです。

この記事を友達に伝える印刷用ページ