このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2014/12/16

〜NPO法人キャンサーネットジャパンらがセミナー「もっと知ってほしい がんと脱毛・皮膚のこと」を開催〜

脱毛と皮膚症状をコントロールして外出しよう

福島安紀=医療ライター

 脱毛や皮膚障害は、がんの治療薬によって起きやすい副作用で、そのために外出を控える人もいる。そうした悩みや症状の軽減策を探るため、NPO法人キャンサーネットジャパンと朝日新聞の医療サイト・アピタル、UDXオープンカレッジ、新産業文化創出研究は10月15日、東京都内でアピタル夜間学校「もっと知ってほしい がんと脱毛・皮膚のこと」と題したセミナーを開催。国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科科長の山崎直也氏が、がん治療薬による脱毛や皮膚障害の対処法・治療法について講演した。


国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科科長の山崎直也氏

脱毛を軽減、予防する方法は?
 脱毛は、抗がん剤治療を受ける患者の多くが直面する副作用の1つ。抗がん剤ががん細胞だけでなく髪の毛や体毛を作る毛母細胞を攻撃してしまうために起こる。

 「特に脱毛が起きやすいとされるのは、ドキソルビシン、シクロホスファミド、イリノテカン、パクリタキセル、ビンクリスチンなどの抗がん剤。一般に、抗がん剤投与を開始して2〜3週間たってから、髪の毛、眉毛、まつ毛などが抜け始めるが、抗がん剤治療が終わったり休んだりすると1〜2カ月で髪の毛が生え始め、4〜5カ月で患者さんが安心する程度まで伸びてくる。ただし、脱毛後に生えてくる髪の毛は、ストレートだった髪がくせ毛になったり、白髪が黒髪になったりするなど質感、色調が異なる場合もある」。セミナーの冒頭、山崎氏はそう説明した。

 脱毛を予防したり軽減したりする有効な方法は、残念ながら現時点では開発されていない。山崎氏によれば、脱毛を予防する方法として血行を抑えて頭皮への抗がん剤の量を減らす方法(頭皮締め付け法、頭皮冷却法など)や一般的な育毛剤を塗布する方法が試みられているが、脱毛が確実に予防できるとの結果は得られていないという。

 「脱毛が起きやすい抗がん剤治療を受けるときには、あらかじめウィッグ(かつら)や帽子を用意しておくと気持ちの面でも準備ができる。国立がん研究センターが、がん治療による外見上の悩みに対処するために昨年開設したアピアランス支援センターでは、今年8月に帽子のようにすぐにかぶれる『ウィッグなぼうし』を患者さんと一緒に開発した。そういうものも上手に利用し、それでも精神的につらいときには担当医や精神腫瘍科に相談してほしい」と山崎氏はアドバイスする。

この記事を友達に伝える印刷用ページ