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レポート

2014/6/3

倦怠感を解消するポイント Vol.3

ご自身の状態を把握し、適度な運動を行って倦怠感を予防・緩和しましょう

加藤勇治

 肺がんの手術を行った後、再発を予防するために術後補助化学療法を行うことがある。手術を受け、その後に化学療法を行った場合、ときに倦怠感を感じることがある。倦怠感とは、医学的には慢性疲労の主観的感覚と定義されているが、いわゆる「(なんとなく)だるい」「疲れやすい」「やる気が起きない」「よく寝たのに疲労感が抜けない」などと感じるものを差す。また、倦怠感は、肺がんの術後補助化学療法を受けているケースだけでなく、進行・再発に対する化学療法などを受けている場合でも認められることがある。 倦怠感は、日常的・社会的な生活に制約をもたらすことが多く、心理的にも苦悩をもたらすため、その解消はQOLを維持していく上でも重要となる。

 ここでは、肺がん術後補助化学療法中に見られる倦怠感のセルフマネジメント促進プログラムを開発した聖隷クリストファー大学看護学部准教授の樺澤三奈子氏に、倦怠感とは何かを簡単に解説いただくとともに、倦怠感を予防・緩和するために自ら取り組むチェックや運動について紹介してもらった。

 このVol.3では、倦怠感に対してご自身でできる対処のうち、最も効果的と考えられている運動とセルフモニタリングについて解説いただく。


 これから、倦怠感を予防・緩和するための運動とセルフモニタリングについて解説していきます。なお、ここで解説している倦怠感に対する対処は、肺がんの手術後に補助化学療法を受けた場合に認められる倦怠感を対象とし、この倦怠感を予防したり緩和したりする方法について解説しています。進行・再発に対する治療を受けているときにも倦怠感を感じる場合があり、ここで解説している方法は、こうした場合の倦怠感の予防や緩和にも有効だろうと考えられますが、術後補助化学療法を受けている患者さんと進行・再発患者さんとでは身体状態が異なっていることがあります。そのため、肺がんの術後補助化学療法を受けている場合以外の患者さんは、主治医にご相談いただいた上で取り組んでいただければと思います。

 運動は、倦怠感を予防・緩和するための最も効果的な方法と考えられています。

 これまでの我々の経験でも、肺がんの手術後、補助化学療法を受けていた患者さんで、筋力や体力が低下してしまったことを嘆かれていた方がいらっしゃいましたが、運動とセルフモニタリングを行っていただくことで筋力や体力が付き、倦怠感が緩和し、自信を回復されています。

 日常生活には、家事など、身体を動かすものがありますが、倦怠感を予防したり軽減したりする運動としては、家事などは活動量がやや少ないです。身体の活動量を増やすことが目的とするならば、まずは、ここで示す運動から始め、徐々に運動を日常生活の中に取り込んでいくと良いでしょう。

 ただし、あくまで手術後であり、補助化学療法を受けているので、無理は禁物です。ご自身の体調を把握するためにも、セルフモニタリングが重要です。まずは、セルフモニタリングの方法からお知らせします。

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