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2014/5/20

倦怠感を解消するポイント Vol.2

エネルギー節約、睡眠・食事の工夫で倦怠感を防ぎ、緩和しましょう

加藤勇治

 肺がんの手術を行った後、再発を予防するために術後補助化学療法を行うことがある。手術を受け、その後に化学療法を行った場合、ときに倦怠感を感じることがある。倦怠感とは、医学的には慢性疲労の主観的感覚と定義されているが、いわゆる「(なんとなく)だるい」「疲れやすい」「やる気が起きない」「よく寝たのに疲労感が抜けない」などと感じるものを差す。また、倦怠感は、肺がんの術後補助化学療法を受けているケースだけでなく、進行・再発に対する化学療法などを受けている場合でも認められることがある。 倦怠感は、日常的・社会的な生活に制約をもたらすことが多く、心理的にも苦悩をもたらすため、その解消はQOLを維持していく上でも重要となる。

 ここでは、肺がん術後補助化学療法中に見られる倦怠感のセルフマネジメント促進プログラムを開発した聖隷クリストファー大学看護学部准教授の樺澤三奈子氏に、倦怠感とは何かを簡単に解説いただくとともに、倦怠感を予防・緩和するために自ら取り組むチェックや運動について紹介してもらった。

 このVol.2では、ご自身でできる対処のうち、エネルギーの節約、睡眠、食事の改善について解説いただく。


 がん治療に伴い起こる倦怠感を予防したり緩和したりする方法として、いくつか方法が明らかにされています。

1 活動に必要なエネルギーの節約
2 睡眠の改善
3 食事の改善
4 運動

です。

 これから、これらの方法を順に解説していきます。なお、ここで解説している倦怠感に対する対処は、肺がんの手術後に補助化学療法を受けた場合に認められる倦怠感を対象とし、この倦怠感を予防したり緩和したりする方法について解説しています。進行・再発に対する治療を受けているときにも倦怠感を感じる場合があり、ここで解説している方法は、こうした場合の倦怠感の予防や緩和にも有効だろうと考えられますが、術後補助化学療法を受けている患者さんと進行・再発患者さんとでは身体状態が異なっていることがあります。そのため、肺がんの術後補助化学療法を受けている場合以外の患者さんは、主治医にご相談いただいた上で取り組んでいただければと思います。

 また、倦怠感の予防や緩和のための取り組みは、まずご自身の身体の状態がどうなっているか、体力がどの程度あるか、把握することから始まります。どれくらい「だるい」のか、どんなときに「だるい」「疲れた」と感じるか、をよく感じ取って下さい。

 ご自身が受けている化学療法の内容によって、倦怠感が出現しやすい時期が明らかになっています。治療を受ける際には、「倦怠感が出やすいと説明されたが、いつ頃出やすいのですか」など、看護師などに相談するとよいでしょう。

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