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レポート

2014/5/13

倦怠感を解消するポイント Vol.1

がん治療を受けているときに感じる倦怠感とは?

加藤勇治

(2)倦怠感による生活への影響

 倦怠感を感じるようになると、日常生活には以下のような影響が出ると考えられています。

◆仕事や家事などを行うことが難しくなります。
◆友人やご近所さんとの交際やおつきあい、地域の活動への参加など、社会的な活動に支障が生じやすくなります。
◆睡眠に支障を来し、「一日中眠い」のに「夜ぐっすり眠れない」など影響を及ぼします。
◆食欲が低下しやすくなります。
◆気持ちが沈み込んだり、鬱々としてしまったりなど辛い気持ちになりやすくなります。

 こうした影響を避けるためにも、倦怠感を予防したり緩和したりすることが重要なのです。

(3)なぜ倦怠感が起こるのか。

 がん治療に伴って認められる倦怠感の直接の原因はよく分かっていません。いくつかの倦怠感を引き起こす要因が重なって起こるのではないかと考えられています。倦怠感を引き起こす要因として知られているものの代表例は以下の通りです。

◆がん細胞によるエネルギー消費
  がん細胞は増殖が旺盛で、たくさんのエネルギーを使います

◆肺の手術による影響
  肺がんの場合、肺を切除することにより肺活量が減少したり、咳が出たりします。肺活量が減少すると、減少する前と比べて、呼吸にかかるエネルギーが多く必要となるため、エネルギーが消耗します。咳は呼吸筋の収縮運動を伴うので、エネルギーが消耗します。

◆痛み、吐き気、下痢などの苦痛を伴う症状
  こうした症状を経験することで、心身に疲労感が蓄積すると考えられます

◆貧血・栄養障害

◆睡眠の障害
  がんを患うとそれだけで心身にさまざまな影響が認められます。治療により起こる影響もあります

◆感染症
  手術後や術後の抗がん剤治療中、また食事量の不足による低栄養状態などのときには感染症が発生しやすくなります。重篤な感染症だけでなく、軽度な感染でも体力を奪い、倦怠感を引き起こしやすくなります

◆心理的なストレス
  がんを患い、また治療を行うことは不安を感じますし、ストレスにもなります。

◆活動量の減少
  がんを患い、治療を行っていると、つい「自宅でおとなしくしていた方がいいだろう」と考えたり、「動きたくない」「何もしたくない」と感じてしまったりすることがあります。活動量が減少すると、筋力が衰え、体力が低下するために、倦怠感が強まります。倦怠感が強まればさらに活動量が減少し、倦怠感がますます強まるという悪循環が生じます。


 こうしたがん治療に伴い発生する倦怠感を予防する、あるいは緩和するために、患者さんご自身で取り組むことができることはたくさんあります。活動に必要なエネルギーの節約、睡眠の改善、食事の改善、気晴らし、貧血や苦痛な症状の改善、そして運動です。次回から、その取り組みを紹介します。

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