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レポート

2014/5/13

倦怠感を解消するポイント Vol.1

がん治療を受けているときに感じる倦怠感とは?

加藤勇治

 肺がんの手術を行った後、再発を予防するために術後補助化学療法を行うことがある。手術を受け、その後に化学療法を行った場合、ときに倦怠感を感じることがある。倦怠感とは、医学的には慢性疲労の主観的感覚と定義されているが、いわゆる「(なんとなく)だるい」「疲れやすい」「やる気が起きない」「よく寝たのに疲労感が抜けない」などと感じるものを差す。また、倦怠感は、肺がんの術後補助化学療法を受けているケースだけでなく、進行・再発に対する化学療法などを受けている場合でも認められることがある。 倦怠感は、日常的・社会的な生活に制約をもたらすことが多く、心理的にも苦悩をもたらすため、その解消はQOLを維持していく上でも重要となる。

 ここでは、肺がん術後補助化学療法中に見られる倦怠感のセルフマネジメント促進プログラムを開発した聖隷クリストファー大学看護学部准教授の樺澤三奈子氏に、倦怠感とは何かを簡単に解説いただくとともに、倦怠感を予防・緩和するために自ら取り組むチェックや運動について紹介してもらった。

 このVol.1では、「倦怠感とは何か」について解説する。


(1)倦怠感とは

 倦怠感は、「だるさ」「疲れやすさ」のことで、がん治療を受ける方々の多くで認められる感覚です。治療中だけでなく、治療後にまで長引くことも少なくありません。また、手術と薬物治療など、複数の治療法を受けると、倦怠感をより強く感じると言われています。

 「倦怠感」と、通常感じる「疲労感」はどこが違うのかと言いますと、

◆「倦怠感」の方が「疲労感」よりも、より程度が強く長引きやすい
◆「倦怠感」は、たくさん動いた後に生じるというより、むしろ、あまり動かないことによってさらに強まるとされています。
◆「倦怠感」は休息や睡眠だけでは解消しにくいとされています。
◆「倦怠感」は、治療中や治療後にかけて、日常生活やご自身の気持ちに大きな影響をもたらしやすいものです。

 ある年代の方では、人前で「だるい」「疲れた」と訴えることは、「わがままである」「根性が足りない」などと、いわば「恥ずかしいこと」「みっともないこと」と考える傾向にあるかもしれません。

 しかし、がん治療中に感じる倦怠感は、決してわがままでもなければ、根性(気合い)が足りないというものでもありません。治療を受けているとき、「だるい」「疲れやすい」と感じたならば、我慢をするのではなく、ご自身の状態をよく把握し、適切に対処していくことが大切なのです。

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