このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2014/3/25

がんナビ読者調査2014から(No.3)

「心のケアもしてほしい」「もっと話を聞いてほしい」―患者が医療に求めるもの

満武里奈=日経メディカル

◆治療格差をなしくてほしい
 2007年に施行されたがん対策推進基本計画により、成人の5大がん(胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・肝がん)については全国どの地域に住んでいても標準治療が受けられるよう「均てん化」が進められた。しかし、がん診療連携拠点病院であっても医師によって提示される治療選択肢が異なるという不満や、がん診療連携拠点病院でなくても格差のない治療を受けられるようにしてほしいといった要望などが見られた。

再発・転移を繰り返しています。がん診療連携拠点病院であっても、担当した医師により治療法の選択が限られる場合があり、こちらで必死に検索して調べた新しい治療法などをドクターに伝え、紹介状を書いていただきました。もっとセカンドオピニオンや転院などについて、患者側から医師に気軽に相談できるようにならないでしょうか。情報サイトで必死に探さなければいけない現状や医師の顔色を伺い、なかなか申し立てできない現状を何とかしてほしいです。(50歳代女性、患者の家族)
患者やその家族が自ら情報を収集し、ベストと思われる治療を冷静に選択できればいいのですが、それは簡単ではありません。また、診察時間は限られています。がん診療連携拠点病院にはがん相談支援センターがありますが、可能であればがんを診る病院全てに同様のサポート体制ができ、何時でも不安や不明な点を相談できればいいのにと思います。(50歳代女性、患者)
私は膀胱がんにかかり、病院を探し続ける「がん難民」になったことがありますが、病院の医療のレベルの差がかなりあることが分かり愕然としました。病院の医術のレベル差、医療者とのコミュニケーションレベルの差がどうしてこんなにもあるのかと思います。マスコミにはこういう情報を出してほしいです。(60歳代男性、患者)
医師間の情報量に差がありすぎるように感じます。(50歳代男性、患者の家族)
治験や、国内未承認の先進医療を行っている医療機関が、大都市圏に集中しており、地方在住の患者が先進医療を受診することは、金銭面、体力面でも、たいへん難しいです。いつかこの格差がなくなることを希望します。(40歳代男性、患者の家族)
個人病院から、県立のがんセンターに転院したのですが、毎年のように変わる主治医との付き合い方にへきえきし、精神の消耗がおさまりません。同じように伝えても、先生方によってとらえ方は微妙に違い、不信感さえ抱いてしまいます。患者に判断を仰ぐような事態が多い現状では、患者側からの発信内容次第で治療内容が左右する可能性があるので、微妙な意思の疎通がうまくいかないと本当にとんでもないことになってしまいます。気軽に主治医を選び、長いお付き合いができるようなシステムになるよう祈ります。(50歳代女性、患者)

◆患者ごとに異なる要望に配慮してほしいという声
 医療の進歩により、一昔前よりも治療選択肢は増加したほか、治療成績も向上した。また、働きながら治療を継続することが可能になってきた。恩恵を受ける可能性が高まった一方で、患者ごとに異なる要望に最大限に配慮してほしいといった、新たな悩みも発生している様子がうかがえた。

人それぞれ価値観も違えば、生き方も違います。そして、誰もがみな同じ治療を求めているわけでないことを知ってほしいです。治療によって体がぼろぼろになるよりも、今充実して生きることを望む人もいます。癌治療が画一的でなく、もっと(患者の)希望にそった治療が選択できるようになるとうれしいです。(50歳代女性、患者)
医療者は、患者のQOLに配慮した治療を提案してくれるようにもなりました。「がんであっても、自分のライフプランをしっかり立てて治療にあたる」。医療者だけでなく、治療を受けるがん患者さんも、そんな風に頭を切り替えていく必要があるように思います。(50歳代女性、患者)
緩和ケアの重要性が認識されていません。医師の間でさえ、昔と変わらない認識をしている場合が多いように感じます。また、働きながらがん治療を受ける事の難しさを、広く企業や病院関係者、行政にも認識してほしいです。あまりに高額な分子標的薬はとても一般家庭で負担できるものではありません。体調が万全でないのに、薬代を稼ぐ為に働かなければならない実態は緊急の課題のはず。(50歳代男性、患者の家族)
長期に治療を続けている患者のために、診療時間や診療体制を充実させていっていただきたいです。治療を続けるといっても、費用はばかになりませんし、患者本人であっても仕事を続けなくてはならない場合も多いです。一部の病院では診療時間や抗がん剤の投与を早朝や夜間にまで対応しています。全ての病院では難しくてもがん診療拠点病院やがん患者を多く診察する民間の総合病院などは、患者の生活にも配慮できる体制を目指していただきたいと思います。(40歳代男性、患者の家族)
直腸癌の術後、後遺症で仕事が出来なくなり生活に困窮しました。障害ではない、という判断で、後遺症では医療年金も下りません。後遺症、というものにもスポットを当ててほしいです。(50歳代女性、患者)
主治医の薦めで別の病院の緩和ケアに通い始めたが、検査はそちらの病院の方がまめに行ってくれます。それによって新しい病気が見つかったりすることにもやもやしてしまいます。主治医がもっと早くに検査してくれていたら、新しい病気に対処できたのではと感じます。外科医の役割と 緩和ケア医師の役割を理解したいけど、患者にとって「医者」は「医者」なんです。(50歳代女性、患者)
この記事を友達に伝える印刷用ページ