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レポート

2014/1/7

新ガイドラインの改訂ポイントと最新治療、パープルリボンセミナー東京2013より

最新の知見が盛り込まれた膵がん診療ガイドライン

福島安紀=医療ライター

京都大学医学部附属病院がんセンター膵臓がんユニット長の高折恭一氏

家族に膵がん患者がいると罹患リスクは最大32倍に

 一方、膵がんは、発見されたときには既に手術ができないくらい進行しているケースが多く、早期発見が課題だ。「膵がんは右肩上がりで増えており、リスクの高い人に対してスクリーニング検査を行い早期発見していく必要があります」。「膵がんリスク因子と家族性膵がん登録制度」をテーマに講演した京都大学医学部附属病院がんセンター膵臓がんユニット長の高折恭一氏は、そう強調する。

 膵がんになるリスクの高い人とは、喫煙、糖尿病、肥満、膵がんの家族歴、遺伝性膵炎や遺伝性乳がん卵巣がん症候群などの遺伝性がん症候群の5つのうち、どれかに当てはまる人だ。高折氏らが注目するのは家族歴。膵がん全体の5〜10%は、親子、兄弟姉妹に2人以上膵がん罹患者がいる家族性膵がんだ。親子か兄弟姉妹に3人以上膵がん経験者がいる人が膵がんになるリスクは、1人もいない人の32倍という。米国ではNFPTR、欧州ではEUROPACなどの家族性膵がん登録制度があり、患者の家族が膵がんになる確率が予測でき、早期発見のための検査も試みられている。

 日本膵臓学会家族性膵がんレジストリ委員会では、委員長の高折氏を中心に、2014年から家族性膵がん登録制度をスタートする。日本人の家族性膵がんの頻度と動向を調査することで、欧米のように膵がんリスク予測評価ができるようにしていく方針だ。高折氏は、「登録制度とは別に、家族性膵がん家系の方にスクリーニング検診を実施することも考えています。また、家族性膵がんにおける遺伝子異常を解析して新規治療法の開発に役立てたい」と意気込む。

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