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レポート

2013/10/8

国立がん研究センター生物統計部門 部門長 山中竹春氏に聞く

高度催吐リスク治療に対する制吐療法の臨床試験で示されたこと

加藤勇治

◆記者の眼──困ったときは薬剤師や看護師に相談を

 今回のインタビューを通じて、治療を受ける上で、ご自身の治療に関わっている医師以外の医療関係者にも積極的に相談して欲しい、相談すれば応えてくれる力強い味方は医師だけではないことを改めて感じます。

 実は今回の臨床試験は、薬剤師が中心となって実施された研究だそうです。患者さんが悪心を感じているかどうか、嘔吐をしたかどうかの評価も、薬剤師の方々が行ったそうです。

 普段、薬剤師は、医師による治療説明の後、改めて薬物治療の内容や副作用について説明しています。実際に薬剤師に説明を受けた方も多いと思います。また、病棟や外来化学療法センターでは経過観察などで薬剤師がベッドサイドまで来て体調などを聞いてくる機会があると思います。

 化学療法を受けて悪心を感じたり嘔吐してしまったりしても、治療中だからと医師にはなかなか訴えることが出来なかったり、抗がん剤治療の説明を聞くことで一生懸命となり、副作用のことを詳しく聞けなかったりする場合があるかもしれません。また、医師が忙しそうにしているため、相談するタイミングを逃してしまったということもあるでしょう。

 そんなときでも我慢せずに、薬剤師に積極的に相談して欲しいと思います。もちろん普段様子を見てくれている看護師にも相談するとよいでしょう。

 予測性嘔吐の原因として、先に述べたように過去の嘔吐の経験がありますが、それ以外に不安など、心理的要因もあります。「抗がん剤治療を受けるのだから、嘔吐を繰り返すのではないか」「前回と同様にまた気持ち悪くなるのではないか」「この先自分はどうなってしまうのか」など、治療前、治療中に感じる不安は予測性嘔吐を引き起こしてしまいます。こうした不安を解消し、前向きに治療が受けることが重要だと感じます。


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